流せるトイレブラシ は詰まる?無印の柄は使いやすい?掃除法と注意点のまとめ

流せるトイレブラシは、トイレ掃除を衛生的に簡単にしてくれる人気アイテムです。
しかし「詰まる」「流れない」といった声もあり、不安に感じている方もあるのではないでしょうか。
また、流せるトイレブラシを、無印良品の柄付きスポンジの柄に取り付けて使う方法も注目されています。
無印の柄はシンプルで収納しやすいのが魅力ですが、使いにくいという声もあります。
流せるトイレブラシの使い方や詰まりの原因と対策、無印の柄の使用感や注意点まで徹底解説します。
トイレ掃除を清潔に・手軽に続けるためのポイントをご確認ください。
流せるトイレブラシとは?特徴とメリット
流せるトイレブラシは掃除後に、使い捨てのブラシ部分をそのままトイレに流せる便利なアイテムです。
素材や構造、そして掃除に使うことで得られるメリットを解説します。
流せるトイレブラシの基本構造と仕組み

流せるトイレブラシは、水に溶けやすい不織布や紙でできた使い捨てタイプの掃除アイテムです。
ブラシ部分には洗剤成分があらかじめ染み込ませてあり、専用のハンドルに取り付けて、そのまま便器内を洗浄できる仕組みになっています。
ここでは、「スクラビングバブル・流せるトイレブラシ」と「激落ちくん流せるポイッとクリーナー」の2商品を紹介します。
どちらの商品も、レバーの先端にブラシ部分を取り付けて、掃除をするという機能は同じです。
【ブラシ部分の脱着の仕方】
- ハンドルについているレバーをスライドさせ、先端にはさんで取り付ける
- 取り外し時は、レバーをスライドすることで、ブラシ部分が柄から外れ、そのまま流せる
使用後のブラシや、ハンドルの洗浄水に浸かった部分に触れることがないので衛生的に使えます。
この2つで大きく異なるのが、ブラシの形状と素材です。
以下に表にしました。
| 【商品名】スクラビングバブル・流せるトイレブラシ | ||
| ![]() | ブラシ部分はトイレに流せる素材(水解性不織布) 不織布が何層にも重なっており、切れ込みが入って、ブラシのようになっている |
| 【商品名】激落ちくん流せるポイッとクリーナー | ||
![]() ![]() | ![]() | 先端のブラシ部分はシートをくるくると巻いたもので、水に流せる素材(紙) |
素材や形状の違いが「水の中で溶ける」ことに大きく影響してきます。
詳しくは「トイレブラシが詰まる主な原因」でご紹介します。
まずは、流せるトイレブラシのメリットを見ておきましょう。
流せるトイレブラシの5つのメリット
流せるトイレブラシが人気の理由は、手間を減らしつつ衛生的に掃除ができるという大きなメリットがあるためです。
| メリット | 詳細 |
| 1.使い捨てタイプで衛生的 | 使用後にブラシを流せるため、汚れたまま保管する必要がない |
| 2.掃除が手軽になる | 洗剤が染み込ませてあるので、洗剤をかける手間が不要 |
| 3.掃除アイテムが減る | 洗剤を保管しておく必要がない |
| 4.ふち裏まで届きやすい | ハンドルのカーブや、先端の取り付け部の角度によって、便器のふち裏も洗いやすい形状になっている |
| 5.コンパクトで収納しやすい | ストレートな棒状のものを収納するのみでコンパクト。収納スタンドがハンドルとセットで付属しているので、別途購入する必要がない。 |
流せるトイレブラシが詰まる主な原因とは?

流せるトイレブラシは便利ですが、使い方を間違えると詰まりの原因になることもあります。
主な詰まりの原因は、下記の4つです。
- ブラシ自体の溶けにくさ
- 流す水量が不足している
- 一度に溶けにくいものを複数個流す
- 詰まりかけているトイレに流す
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
詰まりの原因1:ブラシの素材の溶けにくさ
流せるトイレブラシは使っているうちに、先端がよれてきます。
しかし、使っている方はトイレットペーパーよりも溶けにくいことを、実感しているのではないでしょうか。
「スクラビングバブル・流せるトイレブラシ 」はブラシの柄にはさむ部分は圧着されており、水が浸透しにくい構造になっています。
外してすぐに流すと、塊のまま排水管に流れてしまい、詰まりの原因になる可能性がゼロではありません。
また、素材が水溶性不織布のため、よれるスピードが遅く掃除がしっかりできますが、水には溶けにくいといえます。
「激落ちくん流せるポイッとクリーナー」はブラシ部分が紙のため掃除中によれやすいのですが、水に溶けやすいのが特徴です。
圧着されている部分も小さく、しばらくつけておくと緩んで溶けていくため、詰まりにくいといえるかもしれません。
こまめにさっと掃除をする場合は、溶けやすい紙のブラシを、しっかり掃除をするときは不織布タイプを選ぶなど、掃除の仕方に合わせて選ぶのがおすすめです。
なお、スクラビングバブルの柄に激落ちくんのブラシをはさむことは可能ですが、その逆はできません。

詰まりの原因1:流すタイミング・水量不足

節水型のトイレや古いトイレでは、水の流れや勢いが不十分なため、ブラシが完全に崩れずに塊のまま流れることが考えられます。
水の中でブラシを外した後、ハンドルの先でつついてバラバラにしてから流すなど、ひと工夫することで、塊のまま流れるのを防げます。
また、すぐに流さずしばらく水に浸してやわらかくして、水の勢いが強い「大」で流すのもポイントです。
詰まりの原因2:一度に複数個流す
流せるトイレブラシとその他のお掃除シートなどを一度に複数個流すと、詰まりのリスクが高くなります。
以下のような組み合わせには注意が必要です。
- トイレットペーパー(厚手のものは注意が必要)
- トイレ用お掃除シート(水に溶けにくいシートが多いため要注意)
- 流せるブラシを複数個まとめて流す
複数のアイテムを一度に流すと、水に溶けきらないまま便器や排水管内で重なり、詰まりの原因となります。
流す際は1回につき1つにするのが安全です。
詰まりの原因3:そもそも詰まりかけているトイレに使用
そもそも排水管が詰まりかけているトイレに、流せるトイレブラシを使用すると、わずかな異物でも引っかかり、完全な詰まりになるリスクがあります。
「最近、水位がゆっくり下がる」「流れが悪い」「便器から音がする」など、詰まりの兆候がある場合は要注意です。
違和感があるときは、まずトイレの状態を確認し、必要に応じて早めに水道業者に詰まりの解消を相談するのが安全です。
詰まりを防ぐ、流せるトイレブラシの正しい使い方
流せるトイレブラシは便利で衛生的ですが、使用後の捨て方や保管の仕方が大切です。
詰まりを防ぐための使い方や工夫に加え、清潔に収納することも大切なポイントです。
使い方の基本ルール(表)
流せるトイレブラシを上手に使うための注意点がいくつかあります。
以下にポイントを表形式で整理しました。
| 項目 | 内容 |
| 1回に1個のみ流す | 他のシートやトイレットペーパーと一緒に流さない |
| 使い方の目安 | よれよれになるまでしっかり掃除で使う。やわらかくなった状態が、水に溶けやすくなるサイン。 |
| 柄からの外し方 | 水に落としたら柄の先でつついてブラシを分解する |
| 流す前のひと工夫 | 水中で少し置いておくと、より溶けやすくなる |
掃除の際にふち裏から便器の底までまんべんなくこすることで、不織布がほぐれ、水に溶けやすくなります。
流す前に少し気を配るだけで、詰まるリスクを大きく減らすことができます。
捨て方の工夫:流さずにビニール袋で廃棄する選択肢
流せるトイレブラシの詰まりが心配な場合は、ビニール袋に入れて廃棄するという方法もあります。
使用後は、便器の内側に押し当てて水を切り、ビニール袋に入れて、燃えるゴミとして処分します。
詰まるリスクがなくなるため、節水トイレで水量に不安がある場合や、排水の状態に違和感がある場合に適した方法です。
「流せる」とは「必ず流さなければならない」という意味ではありません。
状況に応じて捨て方を工夫することが、詰まりを防ぐポイントになります。
収納・衛生面もチェック
流せるトイレブラシは、スタンドが付属しているため収納しやすい点も、便利なポイントです。
本体に付属しているスタンドを床置きして、ハンドルを立てかけるのが定番の収納方法ですが、使用後はハンドルの水分をしっかり切ってからケースに戻しましょう。
ケースやハンドルも、定期的に泡ハイターなどを吹きかけて水で洗い流すのが理想です。
難しい場合は、トイレットペーパーで拭き掃除をするなど、ほこり取りと除菌を兼ねて清潔を保ちましょう。
【注意】
「スクラビングバブル 流せるトイレブラシ」は中性ですが、「スクラビングバブル 流せるトイレブラシ除菌※消臭プラス」は酸性です。
酸性のトイレブラシを取り付けた状態で、ハイターなど塩素系漂白剤を使うのは、有毒ガスが発生するため十分注意が必要です。
次に、トイレブラシの収納にこだわりたい方に人気がある「無印良品の柄付きスポンジの柄」について、ご紹介します。
無印良品の柄付きスポンジで流せるトイレブラシは使える?
無印良品の柄付きスポンジの柄に、流せるトイレブラシをつけた使用感はどのようなものでしょう。
無印の柄で使った場合の使用感
ブラシの取り付け方は、「スクラビングバブルの流せるトイレブラシ」を、先端のフックにはさんでリングを押し下げて固定します。
無印の柄をハンドルとして使う最大のメリットは、トイレ内の目立たない場所にフックで吊るすことで、ほとんど存在感がなくなる点です。
SNSやブログなどで「おしゃれでシンプル」と評判になっています。
ただし、柄の長さが27.5cmと短め(スクラビングバブルは50cm・激落ちくんは36cm)で、便器の奥まで掃除しようとすると、手が便器に触れる懸念があります。また、ブラシを固定するための金属リング部分が掃除中に水に浸かってしまうため、脱着の際に衛生面が気になるかもしれません。
さらに、掃除中に金属部分が便器に当たってカチカチと音がするため、気になる方もあるようです。
コンパクトに収納できる点では無印の柄が優れています。
しかし、使いやすさでは、トイレ用に設計されたスクラビングバブルや激落ちくんのハンドルの方が優れています。
選ぶ際のポイントは、シンプルさを重視するか、実用性を重視するかという点です。
外れやすさ・詰まりリスクは?
無印良品の柄を使う際の注意点として、外れやすさと詰まりのリスクを考えてみましょう。
無印の柄は、はさむ部分が小さく、掃除中に外れてしまう能性があるため、ブラシを半分に切ってはさむという使い方もあります。
ブラシを半分に切れば、詰まりリスクは軽減されますが、ブラシ自体の溶けにくさは変わりません。
スクラビングバブルの柄と比べたコストは?
流せるトイレブラシの価格を考える際は、本体価格だけでなく、ランニングコスト(ブラシ部分の価格)も考慮する必要があります。
| 商品名 | 本体初期コスト(税込み) | ブラシ部分の価格 |
| スクラビングバブル 「流せるトイレブラシ」 | 600~700円 (ハンドル+ブラシ4個) | 12個入りで500円前後 (1個当たり約42円) |
| 激落ちくん 「流せるポイっとクリーナー」 | 550円~800円 (ハンドル+ブラシ3個) | 12個入りで550円前後 (1個当たり約46円) |
| 無印良品「柄付きスポンジ」 | 690円 | ※スクラビングバブルのブラシを流用 |
※価格は2025年8月現在
初期のハンドル(柄)を購入するコストはあまり差がないといえそうです。
それぞれのブラシのコストは、36個入りでは1個当たり35円前後まで下がるため、使いやすいものが決まったら大袋で購入するのがお得といえます。
もし詰まったら?自分でできる対処法とNG行動

流せるトイレブラシで万が一詰まってしまった場合に備え、自分でできる応急処置や絶対に避けたいNG行動を把握しておきましょう。
やってはいけないNG行動
トイレが詰まったときに、やってはいけない行動があります。
状況が悪化するおそれがあるため、以下の点に注意しましょう。
| NG行為 | 行うとどうなるか |
| 何度も水を流す | 便器から水があふれるリスクがある |
| 洗剤を大量投入する | 洗剤は固形物による詰まりには効果が薄く、泡で水面が見えなくなる可能性がある |
| 針金ハンガーを押し込む | 排水管を傷つけたり、トイレブラシが奥に押し込まれて詰まりが悪化することもある |
焦らず、正しい手順で安全に対処することが大切です。まずは、誤って水を流さないように、トイレの止水栓を締めましょう。
自分でできる応急処置
流せるトイレブラシでトイレが詰まってしまった場合に、状況に応じて自分でできる応急処置があります。
以下の方法を試してみましょう。
水が溜まっている場所で詰まっていれば、水の中で自然に溶けるのを待つ方法があります(数時間~半日程度)。
また、40〜50℃程度のお湯をゆっくり便器に注ぐことで、不織布の繊維がやわらかくなるのを早めることもできます。
ただし熱湯は陶器を傷めるためNGです。
早く詰まりを解消したい場合は、ラバーカップ(すっぽん)や真空式パイプクリーナーを使って詰まりを引き出す方法が効果的です。

これらの方法で、軽度の詰まりであれば自力で解消できる可能性があります。
自分で対応できない場合は、早めに水道業者へ依頼することをおすすめします。
取れないときは業者に相談がベスト
自分で対処してもトイレの詰まりが取れない場合は、水道修理のプロに相談するのが最善策です。
業者は専用のパイプクリーナーなどを使って、詰まりの原因を根本から除去してくれます。
以下のようなサインがある場合は、詰まったブラシだけが原因ではなく、汚れや尿石で排水管が狭くなっている可能性があります。
- ラバーカップでも改善しない
- 普段から流れが悪く、水位がゆっくりとしか下がらない
- 何度も詰まる
専門業者であれば根本的な詰まり取りを行ってくれるため、再発防止にもつながります。
放置せず、早めの相談がおすすめです。
水道業者に依頼するメリットと費用相場

トイレの詰まりが解消できないときや気になるときは、水道業者に依頼するのが確実です。
プロに依頼することで得られるメリットや、費用相場をまとめました。
プロに依頼するメリット
プロの水道業者に依頼する最大のメリットは、確実で早い対応です。
以下のような利点があります。
- 排水管の状態を確認し、根本的な詰まりや汚れの蓄積もチェックを依頼できる
- 詰まりの程度に応じて専用の工具で迅速に作業が可能
- 自分で無理に作業して配管を傷つけることがなく、再発防止のアドバイスももらえる
プロの技術で詰まりをスムーズに解決し、早くトイレを使えるように手配してもらうことで、安心につながるでしょう。
費用の相場と注意点
トイレの詰まりを水道業者に依頼する場合、作業の費用相場は5,000円〜15,000円程度が一般的です。
軽度の詰まりなら5,000円前後、高圧洗浄や配管内部の洗浄が必要な場合は、15,000円以上かかることもあります。
出張費用や時間外費用がかかるケースもあるため、業者に依頼する場合は、事前の費用確認は欠かせません。
また、業者を選ぶ際は、信用できる業者かどうかをしっかり確認しましょう。
■業者を選ぶ際のチェックポイント ・対応エリア内かどうか
- 出張費や夜間・休日料金・見積りは無料か
- 作業前に必ず見積もりを出してくれるかどうか
- 【信頼性確認の大きなポイント】水道局の指定工事業者であること
また、口コミや評判、対応時の丁寧さなどもチェックすると安心です。
料金だけで決めず、信頼できる業者を慎重に選びましょう。
流せるトイレブラシの詰まり対策は「正しい使い方」がポイント
流せるトイレブラシは、トイレ掃除を手軽かつ素早く行える、衛生的で便利な掃除アイテムです。
詰まりを起こさないように、上手に使いこなすためのポイントや工夫をご紹介しました。
ハンドルを使うか無印良品の柄を使うかは、「シンプルさと実用性のどちらを重視するか」で選びましょう。
ハンドルを使っても無印良品の柄を使っても、流せるトイレブラシによる詰まりを防ぐには、水量・タイミング・流し方がポイントです。
もし詰まってしまい、自分で解消できないときは、無理をせず水道業者へ相談を。
正しい掃除用具の使い方で、トイレ掃除を安全に行いましょう。







