キッチンの排水溝は業者しか直せない?つまり予防のお掃除方法を伝授
皆さんはキッチンの排水溝がつまった事はありますか?その時はどうしましたか?
キッチンで洗い物をしていていきなり排水がつまって流れなくなったら、急いで水道業者に修理を依頼しなければならないと思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、軽度の排水溝つまりならば家に常備してあるものやホームセンターで購入できる道具を使ってキッチンの排水溝つまりを解消できる事もあります。
例えば、排水される速度は普通よりは遅いけど、まだ水が流れてるケース等であれば自分で解消する事ができる場合もあります。
固形物(箸やスプーン、フォーク、スポンジ等)を落とした等の詰まりでないのにもかかわらず、水の流れが少しずつ悪くなっていると感じるのならば、まずは自分でつまりを解消できないか試してみましょう。
ただし、詰まりが重度の場合やシンク下から水漏れをしている場合などは、業者に依頼したほうが良いでしょう。どういった水道業者に依頼をすると自分で修理するよりも費用が掛かってしまいますが、だいたいの水道トラブルに対応してもらえるため安心ですね。
また自分で修理できる症状と業者に依頼したほうが良い症状を見分けるのは難しいと感じる人も多いでしょうから、今回紹介する業者に依頼する判断基準を参考にして、自分で修理するか水道業者に依頼するかを決めましょう。
ただし、キッチンでつまりが起きた時に焦って業者を探して依頼してはいけません。ごく一部の悪徳な水道業者は皆さんのピンチを狙ってやってきます。特にネット広告で390円~などの格安な料金を表示してる業者には要注意ですので、必ず見積書を貰ってから作業依頼をするかを決めてください。
消費者センターも高額請求について注意喚起を行なってるので相談事例などを確認してトラブルを回避できるように気をつけてください。
目次
キッチンつまりが自分で解消できるケース
キッチンの排水溝が詰まっても、次のようなケースの場合は自分で解消できる可能性があります。
- 流れは悪いが少しずつ水が流れていく
- シンクに水が溜まる
- 高層住宅にお住まいの場合
上記に当てはまる場合は、以下の道具などを用いて自分でつまりを解消してみましょう。
汚れの状態 | つまりを解消するのに効果的なグッズ |
---|---|
軽度の汚れ | お湯とタオル、パイプ洗浄剤、お酢と重曹 |
中度の汚れ | ラバーカップ、真空式のパイプクリーナー、ワイヤー式のパイプクリーナー |
症状が軽い場合はパイプ洗浄剤や重曹とお酢などを使って排水ホース内の汚れが落とせないか試してみましょう。
それでもつまりが解消されない中度の汚れにはラバーカップやパイプクリーナーを使ってみましょう。
遅くても流れるのなら自分で排水つまりを解消しよう
水の流れは悪くなっているものの、少しずつでも水が流れていくのならば自分でつまりを解消できる可能性があります。
以下のような原因で排水ホースがつまっている可能性が高いからです。
- 油汚れがホースにこびりついている
- 石鹸カスや食材カスがこびりついている
上記の汚れは時間をかけて蓄積され、次第にパイプの中がどんどん細くなっていきます。
動脈硬化が起きた血管を想像するとわかりやすいですね。
しかし軽度であれば簡単な方法でつまりを解消することが可能です。
お湯とタオルを使う他、パイプ洗浄剤やお酢と重曹を使うなどして排水ホース内の汚れを落としましょう。
シンクに水が溜まる場合は排水ホースの汚れをお掃除する
シンクに水が溜まって排水口に流れていかない場合は、まず1度シンクの下から排水ホースを軽く揺さぶってみましょう。ただし、思いっきりやるとホースが破損して水漏れしたり、排水管との接続部の防臭キャップが外れて下水の臭いが上がってきたりする可能性があるので、軽くゆするぐらいのイメージでやってみて下さい。ただし、排水ホースが古い場合は、揺さぶったりせずホース自体の交換も考えた方が良いでしょう。
もし排水ホースがつまっているのならば、排水ホースを綺麗に洗浄すればつまりが解消されます。
ラバーカップや真空式のパイプクリーナーを使って排水ホース詰まりにアプローチしてみましょう。
この二つの道具ならば、シンクに水が溜まった状態でも使えて効果を発揮します。
シンクの中の水が流れたら、定期的にパイプ洗浄剤や重曹とお酢を使って排水ホース内の汚れを落としてつまり予防を行なってくださいね。
それでも排水がスムーズに流れない場合はワイヤー式のパイプクリーナーを使ってみましょう。
ワイヤーの凹凸部分が汚れに直接当たって、固くなった汚れなども除去できます。ワイヤー式のパイプクリーナーも無理に作業を行なうと抜けなくなったり、排水ホースを破損させる事があるので慎重に行なって下さい。
高層住宅の場合は排水ホースが原因の可能性が高い
高層住宅の場合は、排水のつまりが起きたとしても、排水管から逆流して水漏れが起こることはあまり多くありません。何故なら定期的に排水管の点検や清掃が行われるからです。
一般的に1年に1度のペースで清掃が行われる事が多いです。ただしつまりの原因によっては起こり得るので注意してください。
そのためキッチンの排水のつまりが起きた場合も、排水トラップや排水ホースの汚れをまずは疑いましょう。キッチンの排水トラップは椀型のものであれば、自分で簡単に取外してお掃除する事ができます。
以下の手順で排水トラップと排水ホースの掃除をしましょう。
- 水切りカゴを取り外します。
- 排水トラップの隙間に異物が挟まっていないか確認しましょう。
- 異物が挟まっていないことを確認したら排水トラップ(ワン)を取り外します。
- 使い古した歯ブラシ等を使ってワンや排水トラップ部分についた汚れを落としましょう。
- 排水口にパイプ洗浄剤を流します。
- 1時間ほど放置したら水を流しましょう。
もしシンクに水が溜まっている場合はラバーカップや真空式のパイプクリーナーを使って一度水を抜いてから上記の作業をしましょう。
排水トラップのワンを外してお掃除した後は、しっかりと元に戻しましょう。たまに流れが悪いからとワンを外したままにしてる方もいらっしゃいますが、異物を流してしまう事や害虫や下水の臭いが上がってくる事があります。
マンションの排水管のつまりは早めの連絡がカギ?起きがちなトラブルとは
水道業者に依頼すべきキッチンつまりの状況とは?
一方で迅速に業者に依頼しなければならないケースもあります。
以下のようなケースはなるべく早めに水道業者に連絡をしたほうが良いです。
- シンク内の床下から水漏れがある
- 異物を落としたことが原因で排水がつまっている
- 様々な方法で排水ホースの掃除をしたけれどつまりが解消されない
上記のような状態になると自分でつまりを解消するのは困難な事が多いです。
そのため上記に当てはまる場合はひとまず業者に相談してみましょう。
キッチンの床が水漏れをしてる場合は排水管のつまりが疑われる
排水溝がつまっていて、シンク下の床が水漏れをしている場合は排水管のつまりが疑われます。
排水管がつまっている場合は水道業者に依頼したほうが良いです。高圧洗浄機やトーラー機などの機械を使った作業が必要になる事が多いからです。
近頃では高圧洗浄機はインターネットやホームセンターで購入できるため、自分で高圧洗浄をすることも可能ですが、家の配管の構造や詰まりの状況によっては慣れてない方がご自身で行なうには難しいケースも多々あります。またやった事ない方が無理にやろうとして失敗するとキッチンが水浸しになってしまう可能性もあります。
そのため専門の水道業者に依頼した方が多少費用が掛かっても早くて安心ですね。
一戸建てなら排水桝がつまっている可能性も
シンク下の床から水漏れがある場合は、排水桝がつまっている可能性もあります。
排水桝とはキッチンなどの家中の水まわりから出た排水を排水管の本管に流すときに、ゴミや油が流れていかないようにしたり、排水管に異常が起こった時に点検しやすいようにするための設備です。
通常キッチンから出た排水の中に含まれる油は排水桝の上に浮き、食べカスなどのゴミは下に沈みます。しかし定期的にお掃除をしないと油やゴミが混ざって排水桝がつまることがあります。
排水桝は家の外のキッチン付近や様々な排水の合流地点にある事が多い為、排水桝の可能性がある箇所の蓋を開けて確認してみましょう。
※排水枡が無い場合や埋まってしまって見つからないケースもあります。
排水桝がつまっている場合は、トーラー機や高圧洗浄機などを使わないと汚れを除去できないケースが多い為、やはり専門業者の力が必要になる事でしょう。
キッチンで異物を流した場合も業者に!
排水溝に異物を流した場合も業者に依頼したほうが良いですね。
シンクには水切りカゴや排水トラップがあるため、通常は異物が排水口の中に流れることはありません。しかし、お掃除で排水トラップのワンを外してる時に掃除用具やシンクに置いてあったものが流れていくこともあります。
仮にスプーンや掃除用のブラシ、ペットボトルのキャップなどを流したとしても、浅い所で引っかかっていて自分で排水ホースを外す程度で回収できそうな状況であれば修理は可能でしょう。
しかし、排水ホースが排水管に直結のタイプや排水管の奥までいって詰まった場合は水道業者でも異物を取り出すのが簡単にいかない事もあります。
パイプ洗浄剤やラバーカップをやってもダメな場合
パイプ洗浄剤やラバーカップ、真空式のパイプクリーナーなどの様々なアイテムを使って排水ホースの掃除をしてもつまりが解消されない場合は水道業者に連絡しましょう。
排水管内で汚れが固まっている可能性があります。
固まって肥大化した油汚れなどは市販のパイプ洗浄剤などを使っても効果が期待できない可能性があります。業者が作業をする際は強力な薬剤や専用の機械を使って作業を行います。
そのためガチガチに固まった頑固な汚れのつまりも対処する事が可能なのです。
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キッチンの排水をつまらせないための予防策
キッチンの排水のつまりを解消したら、再びキッチンの排水をつまらせないように日頃の使い方や定期的にお掃除をするなど予防することが大切です。
今までと同じようにキッチンを使っていると、近いうちにまた排水のつまりが起こる可能性が高いからです。
以下でどのような方法で注意して予防すれば良いか確認しましょう。
つまりの原因 | 効果的な予防策 |
---|---|
排水ホース内の汚れ | 油をなるべく流さない、食器を洗った後に多めにお湯や水を流す 定期的に排水ホースを掃除する、食材カスを流さない |
異物のつまり | 排水溝を掃除する時は周囲の物を片付けてから掃除をする |
いずれも日頃気をつければ簡単にできる予防策ですね。
以下の項目で各予防策について詳しく解説します。
少量の油でもキッチンの排水口に流さない!
調理をした後の油や食器についた油をそのまま排水口に流し続けると、排水のつまりが起こりやすくなります。そのため少量の油でもそのまま水やお湯で洗い流すのではなく、以下の物を使って1度油を拭き取りましょう。
- キッチンペーパー
- 使い古した布
上記のような物を使って油を拭き取ってからお湯で洗い流せば、排水ホースや排水管が油で汚れるのを防げます。
洗い物をしていて油を全く流さないなんて事は無理ですよね。しかし、なるべくキッチンペーパーなどで拭き取るようにするとキッチン詰まりが起きにくくなるでしょう。
食器を洗い終えたらシンクにお湯を多めに流そう
食器を洗う前にキッチンペーパーなどで油汚れを拭き取ってからお湯で洗えば、排水口に流れる油を減らせます。しかし少量の油は絶対に排水口に流れてしまいます。
洗い物の際に油汚れが多い場合はなるべく多くのお湯や水を流して排水ホースや排水管内に油がつかないようにしましょう!
固くてこびりついた油汚れには効果が期待できないため、必ずその日の油汚れをその日のうちに洗い流す事が重要です。
定期的に排水ホースの掃除をすることが大切
先に紹介した予防策を行いながら、定期的に排水トラップや排水ホースの掃除もしましょう。
お掃除をする際はお酢と重曹が役立ちます。
以下に作業手順をまとめました。
①水切りカゴと排水トラップを外します。
②重曹200ccとお酢100ccを排水ホースのふちから流します。
③30分ほど放置しましょう。
④お湯をかけて汚れを洗い流します。
重曹とお酢を混ぜたときに発生する泡が排水ホースの内部にくっついてた汚れを浮き上がらせます。
残った汚れはブラシを使って落としましょう。
細かな食材カスでも排水溝に流さない
調理した際に出た野菜の皮や食べ残した食材をそのまま排水溝に流すことはないでしょうが、細かい食材のカスが流れる可能性はあります。
微細な食材カスでも油汚れにくっついたり、引っ掛かたりするとキッチンつまりの原因となります。
そのためどんなに小さな食材カスも流れていかないように工夫しましょう。
水切りカゴだけでは微細な食材カスが流れていく可能性があるため、排水口用のネットを利用するのが望ましいです。細かい網目のネットを利用すれば食材カスをだいたいキャッチしてくれます。ただし、網目が細かい文こまめに交換する必要があります。
お掃除をする時はキッチンシンク周りを綺麗にしてから
排水溝に異物を流してしまうタイミングで多いのが掃除中です。
シンクの周りにカトラリーやゴミなどを置いたまま掃除をすると排水口に異物を落とすことがあります。
そのため排水トラップや排水ホースの掃除をする際はシンク周りを片付けてから掃除をしましょう。
歯ブラシやスポンジなどの掃除に使う道具も、シンクの中ではなくシンクの外に置いておいたほうが良いです。
そうすれば掃除中に手が当たってカトラリーや掃除用のブラシなどが排水ホースの中に落ちるリスクを減らせます。
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まとめ
キッチンの排水のつまりが起きたらまずはシンクの状況を確認してみましょう。
シンク下の床から水漏れをしていない場合は、排水ホースの汚れが原因で排水がつまっている疑いがあります。排水ホースの軽度の汚れは自分で落とせることが多いため、市販のパイプ洗浄剤やラバーカップなどを使って排水ホースの内部をきれいにしたり詰まりを除去してみましょう。
しかし、いずれの方法を用いてもつまりが解消されない場合やシンク下の床から水漏れが起きている場合は水道業者にご相談ください。排水管や排水桝が原因でつまっていて、専用の機械や薬剤などを使わないと詰まりが解消できない場合もあります。
排水のつまりを解消するには、時間と労力がかかります。また水道業者に依頼する場合は修理費用も必要ですので、頻繁に詰まらないように日々の暮らしの中で予防することが大切でしょう。