水漏れで高額請求!? 水道料金が返金される条件と漏水箇所の特定法を解説

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水漏れで高額請求!? 水道料金が返金される条件と漏水箇所の特定法を解説

水漏れで高額請求!? 水道料金が返金される条件と漏水箇所の特定法を解説

当たり前のことですが、水道は使えば使った分だけ水道料金が高くなります。
「お風呂で高温のシャワーを出しっぱなしにしてミストサウナの様にしてる」「洗車の回数を倍に増やした」など意識的に水道を沢山使って水道料金が高くなった場合や「水を出しっぱなしでキッチンの洗い物をする」「水を出しっぱなしで歯みがきや洗顔をする」など無意識でも自分の使い方で水道料金が高い場合は、納得できるし納得するしかありません。
しかし、普段と同じ使い方をしているのに水道料金だけ高くなっている場合は、到底納得することは出来ませんよね。
水道は使った分だけ料金も高くなります、心当たりが無くても水道料金が高くなっていた場合は、どこかで料金分の水道を使っていたということになります、そして「心当たりが無い水道使用」=「水漏れが起きている」ということになります。

今回は、水漏れによる水道料金の高額請求は何故起こるのか?また、水道料金の高額請求があった場合に返金される条件、そして漏水箇所がわからない時の特定法などを解説して行きます。

水漏れによる高額請求って一体いくら位?

水漏れでそんなに高額な請求になることなんて、本当にあるんですか?
子レンジャー
子レンジャー
親レンジャー
親レンジャー
あります、水道料金は水道使用量に比例しているので上限はありません、使用された分だけ請求されます。水道料金で10万円!?15万円!?ということも水漏れ状況によってはあり得ます。
水漏れによる高額請求って一体いくら位?

水回りで「高額請求」と聞くと、悪徳業者による高額請求をイメージする方も多いと思います。
変な話ですが、まだ悪徳業者の高額請求の方が相場観というものがあります、何故かと言うと、料金は人間が意図的に決めているからです。
そして被害者も高齢の方であったり、戸建て住宅であったりと被害状況にも特徴があります。

それに対し、水道料金の高額請求は、「時」「人」「場所」を選びません。
戸建てに住んでいる70歳の方でも、ワンルームの賃貸物件に住んでいる20歳の方でも、使用された水道量分の請求が来ます

何年も気付かずに水漏れしていた場合は、とんでもない金額になるということですか?
子レンジャー
子レンジャー
親レンジャー
親レンジャー
「何年も気付かずに」ということは先ずありません。気付かない期間は最長でも2ヶ月となるでしょう。

水道料金が高額になることのある水漏れ症状とは?

それではどんな水漏れ症状の時に水道料金が高額になるのでしょうか?

水道料金が高額になる水漏れ症状の特徴は以下の通りです。

・漏水に気付けない、漏水箇所がわからない時

住宅で居住者が気付けない漏水はどんな漏水かと言うと、普段、目視出来ない部分での水漏れのことです。
例えば、地中・壁中・床下・点検口内・トイレタンク内といった場所での水漏れになります。
また、気付く事のできない水漏れは、水漏れの事実が分かっても漏水箇所がわからないケースも多くあります。
この様に、漏水に気付けない、漏水箇所がわからない水漏れは、水道料金が高額になる傾向にあります。

・長時間、長期間漏れている時

水漏れしている時間が長ければ長い程、使用量も増える為、水道料金は高くなります。
水漏れが目視できていても少量の水漏れの場合、「まだ様子見で大丈夫だろう」と安易に考えて放置していると高額な水道料金になることがあります。
少量であっても24時間ずっと漏れ続けているのが長期間になると使用量が増え、高額な請求になることがあります

・漏水量が多い時

漏水量が多い場合は短い時間でもそれなりの使用量になりますので、水道料金が高くなることがあります。一番漏水量が多い水漏れとは、蛇口から水を全開で水を出し続けている状態と同じ様なものです、例えば2~3時間であっても蛇口の水を全開で出し続けていたらかなり使用量が増え、水道料金も高額になるでしょう。

「漏水に気付けない、漏水箇所がわからない時」「長時間、長期間漏れている時」「漏水量が多い時」という水漏れ症状、水漏れ状況は一つ該当するだけでも水道料金は高額になる恐れがありますが、2つ以上該当する場合は間違いなく高額な水道料金となるでしょう
さらに、2つ以上該当するケースは意外と良くあります

2つ以上該当する場合の例としては以下の様な水漏れがあります。

  • 地中の水道管が折れて大量に水漏れしていたが、水道料金を見るまで水漏れに気付かなかった。
  • 壁中から何か音がするような気がしていたが、よくわからなかったのでそのままにしていたら水道局から漏水疑いの指摘があった。
  • 外の給湯管が破損して水漏れしていたが、仕事に行っていたので気付かず、大量に長時間、水漏れしていた様だった。

水漏れ箇所からの漏水量が大量か少量かは状況次第ですが、漏水に気付けない時の水漏れと長時間・長期間漏れている時の水漏れは密接な関係にあり、「水漏れに気付けないから長期間の漏れになってしまう」という組み合わせは本当に良く起こります

水漏れによる水道料金の高額請求があった現場の作業事例

水漏れによる水道料金の高額請求があった現場の作業事例

それでは実際に水道料金の高額請求があった現場の作業事例を3つご紹介いたします。

・トイレタンクの水漏れで水道料金が倍!
・普段は数千円の水道料金が2万円!原因は地中の給水漏れだった
・地中の給水管が折れて、なんと水道料金は7.5倍の6万円!

それでは一つずつ見て行きましょう。

ケース① トイレタンクの水漏れで水道料金が倍!

「水道料金が倍になった、多分トイレの水漏れだと思う」という依頼がありました。
現場は賃貸のアパートで、入居者からの連絡でしたが大家さんの了承は得ているとのこと。

現地についてトイレを確認してみると、確かに便器内にチョロチョロと水漏れしていました。
また、水道料金が倍になったとことだったので水道料金の明細を確認させていただくと、前回5,000円の水道料金が今回は9,500円になっていました。
水道メーターを確認するとパイロットはゆっくり回っている状態。

確かにトイレの水漏れはしている、しかしトイレの水漏れだけが原因かどうかはまだ分からなかったので、トイレの止水栓を閉めて再度水道メーターを確認、するとパイロットが止まったので、水道料金が倍になった水漏れの原因はトイレの水漏れと判明しました。
トイレタンク内を確認するとフロートバルブの劣化が水漏れの原因だったのでフロートバルブを新しい物に交換して止水栓を開き、水道メーターを確認するとパイロットの動きは無し!
無事に水漏れを改善することが出来ました。

ケース② 普段は数千円の水道料金が2万円!原因は地中の給水漏れだった

「水道局から水漏れしているっていうハガキが届きました、水道料金もかなり高くなっていて困っています」という依頼がありました。
今回は戸建てで築年数24年のお宅でした。
現地について再度話を伺うと、「水漏れに心当たりはない」、「水道料金は普段6,000円位なのに今回は20,000円だった」とのこと。

水道メーターを確認すると、しっかりとパイロットは回っていたので中々水量の多い水漏れであることが想定出来ました。
まず家の中の水回りをチェック、しかし特に水漏れしている様な場所は無し、あれだけパイロットが回っていれば漏水音がしてもおかしくないと思い、耳でも各水回りをチェックしていましたが怪しい所は無し。
となると外回りの水漏れの可能性が高いと思い、外の確認へ。

外を確認していると家の裏手にある地面が一箇所、極端に湿っていました。
水溜まりにはなっていないが明らかに他の場所と水分量が違っている状態。

ほぼここで間違いないと思い、湿った場所の土を掘り起こしていると給水管が出て来て、そこから水漏れしているのがわかりました。

原因は水道管に亀裂が入ったことで、そこから水が噴き出していました。
また水漏れの仕方とメーターのパイロットの回り方も合っている感じでした。
修理は亀裂が入っている給水管の前後を切断し、新しい給水管で繋ぎ直しました。
修理後、メーターを確認した所、パイロットはピッタリと止まっていました。
今回は晴れた日だったので湿った土の場所がよくわかりましたが、雨が降っていたら原因を特定するのが相当大変だったかも知れません。

ケース③ 地中の給水管が折れて、なんと水道料金は7.5倍の6万円!

「水漏れの心当たりは無いのに水道料金が6万になってる!水道局からも指摘があった」という依頼がありました。
早速現地へ伺うと、戸建て住宅で築年数は40年位。
水道料金が6万円になっているとのことだったので、普段はいくら位か確認すると8,000円位とのこと。
金額から見てもかなり水量の多い水漏れであると想定出来ました。
お客様もかなり焦っていたのですぐにメーターを確認すると、パイロットが高速でグルグル回っている状態。

パイロットの回り方からすると、蛇口から全開で水を出している様な回り方です。
漏水箇所を探している間もずっと同じ量の水が漏れ続けていたらまた水道料金が上がってしまうので、メーターバルブを閉めて一旦止水。
あれだけパイロットが回っていて居住者に水漏れの心当たりが無いのであれば、地中の給水管が破損している可能性が高いと思いました。

漏水調査としてテストポンプ(※)を実施した所、給水管で水漏れしていることが判明。
また大量に水漏れしていることもあり、家全体の水圧が弱くなっていました。
そして特に弱かったのが外部にある蛇口で、全開にしてもチョロチョロとしか出ない状態でした。

これは外蛇口に近い地中の給水管で水漏れしている可能性が高いと思い、その付近から掘削していくことに。外蛇口は水栓柱タイプのもので、水栓柱の根元を掘削して行くと段々土が湿って来ました、この付近で水漏れしているのは間違いない!そう思って掘り進めていると水栓柱下の給水管が見えてきました。
メーターバルブを閉めているので勢い良く水が拭き出すことは無く、管内の残り水が漏れ出てきている状態でした。よく見てみると水栓柱の真下のエルボ部(90度の曲がり角)が破損していました。

修理は給水管の破損部前後を切断し、新しい給水管で繋ぎ直しをしました。チェックでメーターバルブを開いてもメーターのパイロットは回っていなかったので土を埋め戻して修理完了。
お客様には給水管が破損していた状況と、水栓柱に強い衝撃が加わって破損した可能性があることをお伝えしました。

※テストポンプの内容については後の項目で説明

水道料金が返金される条件とは?

水漏れで増えた料金の請求は納得が出来ないという方も多いのではないでしょうか?自分が使用したわけではないので気持ちの整理が難しいのもわかります、特に水道料金が高額になっていた場合は尚のことです。その様な方々の救済の為に、漏水の減免申請という仕組みがあります。
要は水道料金が返金されるということです。
ただし、減免申請により水道賞金が返金される為にはいくつかの条件がありますので解説いたします。

減免申請の条件内容
水漏れの修繕によるもの漏水の減免申請は水漏れにより高くなった水道料金の救済が目的なので、それ以外の内容では申請が通りません(例えば普段の水道料金が高いから等)
水漏れが改善されていること水漏れは修繕によって改善されていなければなりません。
水道料金が高額になっていても直していない状態では申請が通りません。  
地域の水道局指定給水装置工事業者による修繕であること一番大きなポイントですが、水漏れの修繕は地域の水道局指定給水装置工事業者によるものでなければなりません。
なのでDIYで直した場合は減免申請が出来ません。
所定の用紙で申請すること自治体ごとに減免申請書類の名称や記入事項が微妙に違いますので、所定の用紙で申請する必要があります。
また申請は基本的に郵送で行い、居住者、水道業者どちらが発送しても構いません。

申請自体は郵送で送るだけなので誰でも出来ますが、上記の条件をクリアしていないと申請は通りません。
また、条件をクリアしていてもどの位の返金になるかは各自治体の判断となります。

所定の用紙とは?

所定の用紙とは?

漏水による減免申請の書類は自治体ごとに名称や記載項目が微妙に違います。

関東の一都三県を例にご説明いたします。

都道府県漏水減免申請書類名称
東京都全域修繕報告書
神奈川県横浜市など修繕工事届出書
鎌倉市など使用水量認定申請書
小田原市など水道使用水量認定申請書
埼玉県川越市など水道料金等軽減申請書
所沢市など使用水量認定申請書
千葉県全域給水装置修繕報告書

減免申請を希望する場合は、水漏れの修繕をした水道局指定給水装置工事業者に依頼をすれば業者の方で書類の作成、郵送をしてくれることが多いです。

漏水箇所がわからない時の特定法

漏水箇所がわからない時の特定法

漏水箇所がわからない時の特定法(漏水調査方法)は主に4種類あります。

漏水調査方法内容
給湯バルブとメーターによる調査給湯器下にあるバルブを閉めて水道メーターのパイロットを確認します、給湯バルブを閉めてパイロットが止まれば給湯管の水漏れ、止まらなければ給水管の水漏れということがわかります。
※簡易的な調査の為、精度が低いこともある
テストポンプ調査テストポンプを給水管や給湯管に直接繋いで水圧をかけてしばらく待ちます。
テストポンプに付いている水圧計の数値が変わらなければその管で水漏れは起きていない、数値(針)が下がってくれば水漏れしている部分から水圧が逃げているのでその管で水漏れが起きていることがわかる、という調査方法です。
給水管か給湯管で水漏れが起きているかいないかは判断できるが、場所の特定はできません。
※精度は高い
音聴棒調査給水管や給湯管に音聴棒を当てて音を聴き、聞こえてくる音で漏水しているかどうかを判断します。
給水管、給湯管のどちらで水漏れしているか、また大まかな漏水箇所の特定ができます。
※ただし、精度が低いことや環境に左右されることがある
トレーサーガス調査トレーサーガスを給水管や給湯管に注入する、漏水している場合は漏水箇所からトレーサーガスが漏れ出し地上に上がって来る、地上では専用の検知器で地面を探り、トレーサーガスを検知した場所の下で漏水していることがわかる、という調査方法です。
トレーサーガス調査は漏水箇所の特定ができます。
※制度は高い

「給湯バルブとメーターによる調査」は水道業者でなくても出来る調査です。
一番効果があるのは漏水箇所不明で調べて給湯管から水漏れしていた場合です。
この場合、給湯バルブを閉めて置けばお湯は使えないが水は使えるので、止水した状態でも最低限の生活は出来ます。

「テストポンプ調査」は水道業者にしか出来ない調査です。
とても精度の高い調査で、特に水漏れしているのかしていないのかわからないといった時に効果的で、明確に答えが出ます
この調査ができる水道業者も多く、「漏水調査=テストポンプ調査」と言われるくらい信頼性の高い調査方法です。

漏水調査

「音聴棒調査」は水道業者でなくても出来るかも知れない調査です。
ただし、漏水しているかどうかの判断には経験が必要になることもあります。
この調査は環境に大きく左右されます、例えば騒音がうるさい場所、外部の振動が伝わるような場所には向いていません
精度が低さや環境に左右されることもある為、対応している業者もまちまちと言った感じです。

「トレーサーガス調査」は水道業者にしか出来ない調査です。
一番新しい漏水調査方法で精度が高く、漏水箇所をピンポイントで特定できるメリットがあります
ただし、調査費用が高いのとこの調査を取り入れている水道業者が少ないというデメリットもあり、希望しても業者を探すだけで一苦労、といったケースが珍しくありません。

このように漏水調査にはそれぞれの特徴があります。
また、水道業者は全ての漏水調査が出来る訳ではないということも知っておきましょう。

まとめ

水道料金が高額になる場合は、自分が気付かない内に発生している水漏れがほとんどです。
故に、事前に回避することはなかなか難しいでしょう。
水道料金の高額請求があった場合に大事なのは「水道局指定給水装置工事業者」に修理の依頼をすることと「減免申請をしてもらう」ことです。
水道料金の高額請求があっても返金してもらえれば、大きな損害となることはないでしょう。


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