突然の水漏れに注意!家庭でよくある水トラブルの事例と対処法を紹介

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突然の水漏れに注意!家庭でよくある水トラブルの事例と対処法を紹介

突然の水漏れに注意!家庭でよくある水トラブルの事例と対処法を紹介

「昨日まで普通に使えていたのに今日使ったら急に水漏れし出した」、このような声をよく聞きます。
「水漏れ」はいつも突然起きます、もちろん季節や時間を選ばずにどんなタイミングでも発生します。
なので、水漏れが発生すると「えっ!?」「なんで急にっ!?」と驚く人も多いでしょう。
しかし、家庭での水漏れは生活する上でのあるあるとも言える位、頻繁に起こります。
「水のトラブルはどの家庭でも頻繁に起こる」ということを別の視点で見てみると、「よく水のトラブルが起こる場所」も見えてきます。
今回は家庭でよくある水トラブルの事例とその対処法をご紹介して行きます。
対処法を知っておくことによって、実際に水漏れが発生した時でも慌てずに、最善の対処ができるようになります。

水漏れはいつか必ず起こるもの!心の準備が大事!

なぜ、水漏れは起こるのですか?水漏れを起こさない方法はありますか?
子レンジャー
子レンジャー
親レンジャー
親レンジャー
蛇口、トイレ、給湯器、水道管等、水回りの物にはそれぞれ耐用年数があります。その耐用年数を超えて使用していると、経年の劣化によりいつかは水漏れが起こります。それではもう少し詳しく解説いたします。

家庭にある上水の水回りの物だけでも、ざっと挙げると以下のような物があります・

・キッチン蛇口 ・キッチン止水栓 ・洗面所蛇口 ・洗面所止水栓 ・お風呂蛇口 ・お風呂シャワー ・洗濯場蛇口 ・トイレタンク ・トイレウォシュレット ・トイレ止水栓 ・外部蛇口 ・給湯器 ・各所給水管 ・各所給湯管 ・各所接続管(フレキ管)

このように羅列してみると15ヶ所はあります。そのどれもが経年劣化と共にいつかは水漏れが起こります。例えば蛇口で言えば、耐用年数は約10年となっています
もちろん、15年20年と水漏れせずに持つことはありますが、10年前後から水漏れの発生件数が急激に増えます。
他の水回りも10年~15年位経つと水漏れが起きやすくなっています

10年を超えた住宅では、「去年キッチンの蛇口の水漏れが起きて修理したのに、今年はお風呂の蛇口とトイレの止水栓から水漏れが起きた」というように水漏れが続くことも良くあります。
この様に水回りの箇所が多い分、水漏れの発生も順次起こって行く為、水漏れは頻繁に起こると言えます。

「水漏れを起こさない方法はありますか?」という質問がありましたが、物には必ず寿命がある為、水漏れを起こさない方法はありません、水回りの物は使い続ければいつか必ず水漏れを起こします。
但し、蛇口・トイレ・止水栓の場合は寿命を長くすることが出来るかもしれません。
蛇口・トイレ・止水栓は使い方によって、寿命が長くもなれば短くもなります

ポイントは以下の通りです。

  • 乱暴に扱わない
    蛇口やトイレの使い方についてですが、水栓レバー、タンクレバーを乱暴に扱うと確実に水漏れまでのタイムリミットが短くなります
    長くなると言い切れないのは環境によっても寿命は左右するからです。
    例えば、蛇口やトイレそのものの品質、使用頻度(家族の人数)、地域の水圧などが関係してきます。
    蛇口やトイレなど品物が粗悪品(低価格品)であれば伸ばせる寿命もたかが知れています。
    使用頻度は家族の人数と比例していて、一人暮らしの住居よりも四人家族の住居の方が使用頻度は多くなる為、消耗も早くなって相対的に見れば水漏れは早く訪れるでしょう。
    最後は地域の水圧ですが、水圧が強いと水回りの機器に掛かる負荷が高くなるので、高い水圧のまま使い続けていると劣化は早まりやすいです、ただし、これに関しては止水栓や元栓で水圧を調整することが出来るので、調整していれば該当しません。

    以上のような理由から、確実にこれをやっとけば10年以上は持つ!15年以上は持つ!ということは言えませんが、丁寧に扱えばその環境の中で最長の寿命に出来ると思います

  • 使わない期間を長くしない(1年以上空けない)
    これは主に止水栓についてですが、長年動かしていない止水栓を動かす時に水漏れが起きやすくいなっています
    元々、止水栓は定期的に動かす場所では無いので、意識的に動かさないと何年も動かないままでしょう。
    また動かさない期間が長くなると固着をして動かせなくなることもあります。
    固着すると動かす時に必要以上の力が必要になり、余計に加わった力は止水栓に強い負荷をかけ、水漏れを起こします
    年に一回で良いので動作確認をして固着しないようにすれば、寿命を長くできる可能性があります

水漏れが起きるなんて全く想像もしていない時に水漏れが起きると、一種のパニックになり正しい判断が出来なくなります。
生活をして行けば水漏れはいつか必ず起こります。
そのことを理解し、心の準備をしておくことで、いざという時に慌てず適確な対処が出来るようになります

よく起きる水のトラブル事例【4つの事例】

家庭でよく起きる水のトラブル事例を4つ紹介いたします。

【事例1】便器内に水が流れ続けている
【事例2】トイレの止水栓から床に水漏れする
【事例3】キッチン、シングルレバー水栓の吐水口から水が止まらない
【事例4】洗面所、ハンドル水栓のハンドルをきつく締めたら一回転して水が止まらない

それでは一つずつ見て行きましょう。

【事例1】便器内に水が流れ続けている

便器内に水が流れ続けている

この「便器内に水が流れ続けている」という水漏れは、家庭内の水漏れで1位か2位の発生件数がある水漏れ症状です。
発生件数が多い理由の一つに「この症状は原因が一つでは無い」ということがあります。
想定できる原因は以下の通りとなります。

ゴムフロートの劣化
・ボールタップの故障
・サイフォン管のひび割れ
・レバーの劣化(途中で止まる)

これらの不具合や故障は、便器の中に水が流れ続けるという水漏れ症状になります。
この中でも一番発生件数が多いのは「ゴムフロートの劣化」です
ゴムフロートは正式名称を「フロートバルブ」と言い、タンクの水を溜めたり流したりする役割がある部品です。
名前の通り、大部分がゴムで出来ていて、ゴムの柔軟性を利用してタンクを密閉し、水を溜めます。
このゴム部が劣化をすると密閉できなくなり、便器内に水漏れするようになります

【事例2】トイレの止水栓から床に水漏れ

トイレの止水栓から床に水漏れ

トイレ止水栓からの水漏れはポタポタと垂れることが多く、水漏れの量自体は少ないですが床に漏れるので放置してしまうと床がダメージを受けます
床がフローリングの場合は腐ってしまうこともあります。
床にクッションフロアを敷いている場合は、クッションフロアへの浸水はあまりありませんが浸水しにくい分、広範囲に広がる為、便器の下に浸水したりクッションフロアと壁の隙間からクッションフロアの下に浸水したりすることがあります。
この水漏れの原因は三角パッキンという部品の劣化で起こることが多いです

【事例3】キッチン、シングルレバー水栓の吐水口から水が止まらない

キッチン、シングルレバー水栓の吐水口から水が止まらない

「キッチン、シングルレバー水栓の吐水口から水が止まらない」という水漏れも便器内の水漏れ同様、家庭内の水漏れで1位か2位の発生件数がある水漏れ症状です。
洗面所やお風呂など、家の中にはいくつか蛇口はありますが、キッチン蛇口の水漏れが多いのは使用頻度の高さによるものです。
キッチンシングルレバー水栓のこの症状の場合、ほとんどの原因が「水栓カートリッジの故障」によるものです
水栓カートリッジは一つの部品で「水の出し止め及び水量調整」「湯水の切り替え及び温度調整」を担っているシングルレバー水栓の心臓部とも言える部品です。
水漏れの程度は「ポタポタ漏れ」「糸状の漏れ」「大量の漏れ」とありますが、どれもカートリッジの故障が原因であることに変わりはありません。

【事例4】洗面所、ハンドル水栓のハンドルをきつく締めたら一回転して水が止まらない

洗面所、ハンドル水栓のハンドルをきつく締めたら一回転して水が止まらない

ハンドル水栓の構造はシンプルですが、頑丈なのでコマパッキン等の部品交換をして行けばかなりの年月、使用することが可能です。
ただし、長い年月を使っていると金属が摩耗することもあります。
ハンドル水栓にはスピンドルという螺旋状の金属部品が使われていますが、摩擦が大きくなると金属の部分がどんどん削れていきます。
特にハンドルをきつく締めるように、力を入れて閉めると摩耗も早くなります。
そして、最終的には金属の引っ掛かりが無くなり、スピンドルが一回転して水が止まらなくなります

よく起きる水トラブルの対処法

事例でも紹介したよく起きる水のトラブルの対処法を解説して行きます。

水漏れ症状対処法
便器内に水が流れ続けているゴムフロート交換
トイレの止水栓から床に水漏れする三角パッキン交換
キッチン、シングルレバー水栓の吐水口から水が止まらない水栓カートリッジ交換
洗面所、ハンドル水栓のハンドルをきつく締めたら一回転して水が止まらない水栓上部交換

それでは一つずつ見て行きましょう。

ゴムフロート交換

ゴムフロートの交換手順とポイントを見て行きましょう。

※作業はゴム手袋(使い捨て)を付けて行いましょう。
劣化したゴムフロートは表面が溶けているので、触ると手が真っ黒になります、ご注意ください。

  1. トイレの止水栓を閉める
    ハンドルタイプは手で、溝タイプは-ドライバーで止水栓を閉めます。

  2. レバーで水を流してタンク内を空にする
    止水出来ているかの確認も含めてレバーで水を流します。
    タンクのフタは付けたまま流しましょう。
    タンクのフタを外した状態で流すと、万が一、止水が出来ていなかった場合、水が噴き出してしまいます

  3. タンクのフタを取り外す
    取り外したタンクのフタは壁や便器に立て掛けず、床に雑巾などを敷いて置きましょう。

  4. 古いフロートバルブを取り外す
    まず、レバーのチェーンフックから鎖を取り外します。
    次にサイフォン管からゴムフロートを取り外し、取り外したゴムフロートはゴミ袋に入れます。
    この時にサイフォン管に負荷がかかると折れることがありますので慎重に行いましょう。
    古いフロートを取り外した時、ゴム手袋が真っ黒になっていると思います。
    そのまま作業を続けると至る所に黒い汚れが付いてしまうので、この時点で黒くなったゴム手袋は取り外して廃棄し、新しいゴム手袋に付け直しましょう。

  5. 新しいフロートバルブを取り付ける
    取り外す時同様、サイフォン管へ負荷がかからない様に気を付けながらゴムフロートを取り付けます。
    フロートが装着できたらレバーのチェーンフックに鎖を引っ掛けます、この時、鎖の長さにご注意ください。
    鎖が短いと水漏れしますし、長いとレバーを動かしてもゴムフロートが開かずに水が流れなくなります。
    鎖は少し緩みがある程度に調節しましょう。

  6. 逆の手順で戻し、止水栓を開く
    止水栓を開いたら、2、3回レバーで水を流し、動作確認と漏水チェックを行います。
    問題なければ交換修理完了です。

三角パッキン交換

トイレ止水栓の三角パッキン交換手順とポイントを見て行きましょう。

※作業はゴム手袋(使い捨て)を付けて行いましょう。
劣化した三角パッキンを触ると、指が黒くなることもありますのでご注意ください。

  1. 元栓を閉める
    止水栓を分解するので元栓を閉めて止水します。

  2. レバーで水を流す
    止水出来ているかの確認の為、レバーで水を流します。

  3. カバーナットを取り外す
    溝タイプの場合はモンキーレンチでカバーナットを回して取り外します。
    ハンドルタイプの場合はウォーターポンププライヤーで固定ビスを取り外し、ハンドルを引き抜いてからカバーナットを取り外します。

  4. 古い三角パッキンを取り外す
    -ドライバーを差し込んで古い三角パッキンを取り外します。
    座金がある場合は一緒に取り外します。

  5. 新しい三角パッキンを取り付ける
    座金がある場合は、先に座金を取り付けてから新しい三角パッキンを取り付けます。

  6. 逆の手順で戻し、止水栓を開く
    止水栓を開いたら、レバーで水を流し、動作確認と漏水チェックを行います。
    問題なければ交換修理完了です。

水栓カートリッジ交換

キッチン、シングルレバー水栓の水栓カートリッジ交換手順とポイントを見て行きましょう。

※作業はゴム手袋(使い捨て)を付けて行いましょう。

  1. キッチンの止水栓を閉める
    キッチンの止水栓を閉め、レバーを開き、止水出来ているかの確認をします。

  2. シングルレバーを取り外す
    カバーキャップを外し、シングルレバー固定ネジを+ドライバーや六角レンチで外し、レバーを取り外します。

  3. カートリッジ押さえを取り外す
    カートリッジ押さえをモーターレンチやウォーターポンププライヤーで回して取り外します。
    この時、水栓自体が動かない様に気を付けましょう。
    動きそうな場合は専用の固定工具の準備も必要になります。

  4. 古い水栓カートリッジを取り外す
    水栓カートリッジが剥き出しになっている場合は手で取り外すだけです。
    水栓本体の中に入っている場合、手では取り出せないのでウォーターポンププライヤーで金属の軸棒を挟んで引っ張り出します。
    このタイプは取り外した後、水栓内にパッキン等の部品が残っていないかをしっかりと確認しましょう。

  5. 新しい水栓カートリッジを取り付ける
    向きに注意をしながら新しい水栓カートリッジを取り付けます。

  6. 逆の手順で戻し、止水栓を開く
    止水栓を開いたら、動作確認と漏水チェックを行います。
    問題なければ交換修理完了です。

水栓上部交換

洗面所、ハンドル水栓の水栓上部交換手順とポイントを見て行きましょう。
ちなみに水栓上部とは、ハンドル、スピンドル、ケレップ一式の総称です。

※作業はゴム手袋(使い捨て)を付けて行いましょう。

  1. 洗面所の止水栓を閉める
    洗面所の止水栓を閉め、ハンドルを回し、止水出来ているかの確認をします。

  2. ハンドルを取り外す
    カバーキャップを外し、ハンドル固定ネジを+ドライバーで外し、ハンドルを取り外します。

  3. スピンドル、ケレップを取り外す
    モンキーレンチでカバーナットを回して外し、ハンドルを再び差し込んで回し、スピンドルを取り外します。
    この時、ケレップがスピンドル付いて出て来る場合もあります、ケレップがスピンドルに付いていない場合は水栓内部に残っていますので、ラジオペンチやピンセットなどで取り外します。

  4. 新しい水栓上部を取り付ける
    新しい水栓上部部品をケレップ、スピンドル、ハンドルの順に取り付けて行きます。

  5. 洗面所の止水栓を開く
    止水栓を開いたら、動作確認と漏水チェックを行います。
    問題なければ交換修理完了です。
    ※片側を交換する場合、出来ればもう一方も交換しておいた方が良いでしょう(同じ年月を使用している為)

まとめ

長く住んでいればいつかは必ず水漏れに遭遇します。
特に10年を超えている住宅の場合は近々に発生する可能性もあるので、心構えをしておきましょう。
また、よく起きる水漏れとして事例でも紹介した「便器内の水漏れ」「トイレ止水栓の水漏れ」「キッチンシングルレバー水栓吐水口からの水漏れ」「洗面所ハンドル水栓のハンドル空回りによる水漏れ」、これらは対処法も併せて知っておくと、いざという時の助けになるでしょう。


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