トイレ掃除はコツを掴めば時短に！自分で汚れをキレイに落とそう

トイレ掃除をしてないと汚れが蓄積して黒くなっていったり嫌なニオイがしてきますよね。

また「頑張って掃除してもニオイが取れない」や「忙しくて手が回らない」そんなときは、ポイントを絞って掃除をしたり、一度にまとめてやろうとせず少しずつトイレ掃除するのが良いかもしれません。

本記事では汚れたトイレを自分で掃除する際のポイントをご紹介します。

忙しくてトイレ掃除をしていなかったら、自分で汚れを落とせないような状態になってしまいました。

子レンジャー

親レンジャー

汚れを落とすポイントさえ分かってれば、キレイにできると思いますよ。

汚れが溜まったトイレ掃除は意外と難しい？

トイレは狭い空間で、設置されているのは主に便器・タンク・手洗いとシンプルな構造。
そのため、「掃除は簡単そう」と思われがちですが、実際にはトイレ掃除は意外と手間のかかる作業です。

というのも、トイレ掃除には次のような特徴があるからです

臭いの元になる汚れが見えない
黒カビのリングがすぐに発生する
尿石ができるとなかなか取れない
狭い空間で掃除がしにくい
掃除してもすぐ使ってまた汚れる
ウォシュレットを外すと大がかりに思える
タンクの掃除は非常に面倒

目に見える汚れ以外にどこが原因かわからない「におい」があるのが曲者です。
汚れがひどくなるとにおいも発生するので掃除をするのが大変なことがおわかりいただけるでしょう。

汚れたトイレを自分で掃除する時のポイントと必要な道具

汚れたトイレを何とか自分で行う必要があるときはいくつか注意して作業をする必要があります。
自分で掃除をすると時間は多少かかりますが、費用が道具と洗剤代ですむメリットがあります。
掃除箇所を確認して漏れのないように適切に掃除をするのがポイントです。
計画的に掃除をしていきましょう。

トイレ汚れは一種類じゃない！汚れに合った洗剤の選び方

トイレにたまる汚れは、単なるホコリだけではありません。
水垢、カビ、飛び散った尿、そして尿が固まってできる尿石など、さまざまな種類の汚れが混在しています。

こうした汚れの中には、中性洗剤では落としきれないものもあります。
そのため、汚れの種類に応じて、適した洗剤やクリーナーを使い分けることが大切です。

例えば

水垢には酸性洗剤
尿石には専用の尿石除去剤
カビにはカビ取り剤

といったように、ポイントごとに適切なケアを心がけることで、より効果的に清潔な状態を保つことができます。

場所別の汚れ	汚れの性質と洗剤
便器にこびりついた尿石（黄色～黄土色）	アルカリ性汚れなのでクエン酸やサンポールなど
壁や床に飛び散った尿、便器に垂れた尿	アルカリ性汚れなのでクエン酸スプレー
便器の水際の汚れ（さぼったリング）・黒カビ・水垢	酸性とアルカリ性が混ざった汚れなのでトイレ用洗剤か塩素系漂白剤
ウォシュレットの汚れ（カビ・水垢）	酸性汚れとアルカリ汚れ　トイレ用洗剤
タンクの中の黒カビ	酸性汚れ　中性洗剤か酸素系漂白剤

自分でトイレ掃除をする際に適した洗剤とは？

トイレで使う洗剤の液性（酸性・中性・アルカリ性の性質）を確認しておきましょう。

性質	洗剤など
アルカリ	重曹・酸素系漂白剤・塩素系漂白剤・セスキ・アルカリ電解水・ジフなど
中性	ウタマロクリーナーなど・トイレ用洗剤
酸性	クエン酸・水垢クリーナー・サンポールなど

【注意】黒カビ汚れが落ちない場合に便器内の汚れ落としに塩素系漂白剤を使うごとがあるかもしれません。
「混ぜるな危険」の表示がある通り酸性の洗剤（サンポールなど）やクエン酸と混ざると人体に有害なガスが発生しますので決して混ぜないよう注意しましょう。

トイレ掃除で必要なおすすめ道具

トイレが著しく汚れている場合は使い捨て出来る道具があれば便利です。
「スクラビングバブル」のような使い捨てブラシは尿石をこすり取るのには向いていません。
汚れをこすり取る必要がある場合は毛のあるブラシや古歯ブラシを用意しましょう。

ゴム手袋
ブラシ（便器内の掃除用・タンク内の掃除用）
トイレ掃除シート、捨ててもいい雑巾など
薄いカード（シートに挟んで床と便器の間を掃除する用）
灯油ポンプ（水のたまる部分の底に尿石がある場合、水を汲みだす）
任意の洗剤（サンポール・トイレ用中性洗剤洗剤・酸素系漂白剤・塩素系漂白剤・アルカリ電解水など）
クエン酸スプレー（水200ccに小さじ1のクエン酸を溶かす）

トイレのお掃除シートは、一度に複数枚流すと詰まる可能性があるので流さずに燃えるごみで捨てる

自分で汚れが溜まったトイレを徹底掃除する方法

ここでは、かなり汚れがたまった洋式トイレを想定し、効果的な掃除手順をご紹介します。
「どこから手をつけていいか分からない…」という方でも安心できるように、まずはざっくりと全体の流れをつかんでおきましょう。

このあと、ポイントごとに詳しく解説していきますので、トイレ掃除に苦手意識がある方もぜひ参考にしてください。

ゴム手袋をつけて換気扇を必ず回し窓を開けます。サンポールなど強い洗剤を使うときは掃除用ゴーグルもあればかけるとよいでしょう。

【1日目】

床　→　壁　→　ウォシュレット便座や便座裏の拭き掃除　→　ウォシュレット外す　→　便器の掃除　→　ウォシュレットの掃除　→　取付　→　手洗いの掃除

【2日目】

便器の黒カビ掃除　→　止水栓閉める　→　タンクの蓋開ける　→　タンク内の掃除　→　終わったら止水栓を開ける

1日目の掃除手順（床掃除・尿石掃除）

1.トイレ床のゴミやほこりを取る
棚の拭き掃除や換気扇のフィルター掃除もする

2.床は中性洗剤で汚れを落とし、洗剤分を残さないように水拭きする
その後、クエン酸をスプレーして飛び散った尿の成分を除去し臭いを取る

3.壁の拭き掃除は素材に合わせて行う
ビニールクロスならアルカリ電解水やセスキも使えるが、無垢の木や布クロスの場合は専用の洗剤しか使えない。壁についた臭いが気になる場合は、クエン酸スプレーを使って拭き掃除をする。

4.便座・便座裏・フタなどとウォシュレッ周りを拭き掃除する
プラグをコンセントから抜いて外して便器の上に立てておく

5.便器はサンポールなど強めの洗剤でこすり洗いする
取れない尿石汚れはトイレットペーパーを張り付けサンポールをかけてパックする。
尿石など一度で取れない汚れは何度もパックを繰り返し気長に取る
便器の水底の尿石は、水をポンプでくみ出してサンポールでパックして取る。
この時、タンクのレバーを引いてしまうと水が流れるので注意が必要です

【注意】ここでは尿石だけ取ることを考えましょう。トイレの黒カビは漂白剤を使いますがサンポールなど酸性の洗剤と塩素系の漂白剤が混ざると人体に有害なガスが発生します。生命の危険もありますので、翌日など日を変えて掃除することをおすすめします。

6.便器の外側も汚れていたらトイレ用洗剤を付けたスポンジでこすり洗い
水分が便器と床の間に入り込まないようにあらかじめ隙間にお掃除シートを詰めておく（トイレットペーパーはとけるのでNG）。
洗ったあとは2度拭きか3度拭きでしっかり汚れを取り除く

7.便器とトイレの床の間はお掃除シートの間に薄いカードを挟んで差し込み汚れを拭きとる

8.ウォシュレットとノズル、ウォシュレットがついていた便器部分も拭き掃除をして、ウォシュレットを取り付ける

9.手洗いが水垢でざらざらになっている場合はクエン酸スプレーを吹きかけてこすり洗いをする

2日目の掃除手順（黒カビ・タンク掃除）

1日目にサンポールを大量に使いますので日をかえて塩素系漂白剤で便器内に残った黒カビを掃除します。
尿石と黒カビを同じ日に掃除してしまいたいときは酸性洗剤（サンポールなど）を完全に洗い流してから、塩素系漂白剤を使いましょう。

1.便器内に黒カビのリングが残っていたらカビハイターなどの塩素系漂白剤をスプレーしてこすり洗い
こすり洗いで落ちない場合はトイレットペーパーを張り付けてカビハイターを吹きかけパックして30分ほど放置して洗い流す

2.止水栓を止めてタンクのふたを開け内部を確認する
レバーを回して水を流してしまってから古歯ブラシに洗剤を着けてトイレタンク内の汚れているところをこすり洗いする。
タンク内はアルカリや酸性洗剤が使えない場合があるため、取扱説明書を確認する（酸素系漂白剤が使える場合はつけおき洗いをしてもよい）

3.タンク内の掃除が終わったら、止水栓を開けて水を流す