お風呂のシャワー水圧が弱い原因は?|戸建て・マンション別の対策&改善法

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お風呂のシャワー水圧が弱い原因は?|戸建て・マンション別の対策&改善法

お風呂のシャワー水圧が弱い原因は?|戸建て・マンション別の対策&改善法

お風呂のシャワーの水圧が弱いと、爽快感に欠けるだけでなく、シャンプー時に時間がかかったり掃除もはかどらなかったりと、いろいろな点で不便が生じます。
シャワーの水圧についてのお悩みは、「お湯だけ水圧が弱い」「急に弱くなった」など状況がさまざまです。
しかし、場合によっては止水栓や給湯器の調整、シャワーヘッドの交換で改善できるケースもあります。
この記事では戸建てだけでなく、マンションなど集合住宅でも使える水圧アップの方法や注意点について解説します。
快適なシャワータイムを取り戻すために、できることから始めてみましょう。             

シャワーの水圧が弱いときにまず確認すること

シャワーの水圧が弱いときにまず確認すること

シャワーの水圧が弱いと感じたら、原因を特定するために順を追って確認することが大切です。
まずは家全体の水圧や給湯器の状態、同時使用の有無をチェックすることから始めましょう。

家全体の水圧をチェックする

まずは浴室だけでなく、家中の水の出方を比べてみましょう。
水圧を確認するには、洗面器や小さめのバケツを用意し、シャワーの適温(40℃前後)で満杯になるまで何秒かかるかを測ると、客観的に水圧の違いがわかります。

チェック手順内容
1.浴室シャワーシャワーをいっぱいに開け、バケツがいっぱいになる秒数を測る
2.浴室蛇口蛇口をいっぱいに開け、バケツがいっぱいになる秒数を測る
3.キッチン他キッチンや洗面台も、バケツがいっぱいになる秒数を測る

上記を確認して秒数を比べた場合に、シャワーだけ時間がかかっている場合は、シャワーヘッドやフィルターの詰まり原因と考えられます。
蛇口も他に比べお湯が満たされるまでの秒数が長い場合は、止水栓の開け方に原因がある可能性が高いといえます。
家全体が弱い場合は、元栓がしっかり開いているか点検しましょう。

家全体の水の出方を確認することで、止水栓と元栓の調整の問題を早めに把握できます。

給湯器の動作・設定を確認

給湯器の動作・設定を確認

止水栓が原因ではない場合は、給湯器の設定や動作を確認します。
たとえば温度設定が低すぎたり、省エネモードに切り替わっていたりすると水圧が弱まることがあるからです。
点検の際は以下をチェックしましょう。

  • 温度設定が適切かどうか(低すぎないか)
  • 省エネモードになっていないか
  • エラーメッセージが出ていないか

設定や表示に問題があれば、取扱説明書を参照し調整が必要になります。

同時使用の有無を確認

シャワーを使っているときに、洗濯機や台所で同時にお湯を使用すると水圧が下がることがあります。
これは給湯器の容量に対して、同時使用による負荷が大きくなり、シャワーに届くお湯の量が減るためです。
確認のポイントは以下のとおりです。

  • シャワー使用中にキッチンで食洗器やお湯で食器洗いなどをしていないか
  • 他の蛇口でお湯を出していないか

同時使用している場合は、使用時間をずらすなどの工夫によって、水圧が改善することがあります。

シャワーの水圧が弱くなる原因

シャワーの水圧が弱くなる原因には、シャワーの不具合や給湯設備の問題などが考えられます。
主な原因を確認していきましょう。

止水栓・元栓の調整不足

止水栓・元栓の調整不足

シャワーの水圧が弱い原因として意外に多いのが、止水栓や元栓の調整不足です。
浴室の蛇口の奥、壁から出ている給水管に、水とお湯それぞれ個別の止水栓があり、閉まりすぎているとシャワーが弱くなります。
家全体の水圧が低い場合は、水道メーターの横にある元栓が十分に開いていないケースです。

止水栓はドライバーで、元栓は手で簡単に調整できるため、水圧が弱いと感じたときには、一度確認してみることをおすすめします。

シャワーヘッドやフィルターの目詰まり

シャワーヘッドやフィルターの目詰まり

シャワーの水圧が弱くなる原因として考えられるのが、シャワーヘッドの散水板やフィルターの目詰まりです。

水が出る細かい穴に水垢やゴミが付着すると、水の流れが妨げられて勢いが弱くなり、水圧が下がったように感じます。

シャワーヘッドとシャワーホースの間にフィルター(ストレーナ―)が備わっているものが多く、ゴミやサビなどが付着するとシャワーからの水量が減ることもあります。

築年数の経っている住宅やマンションでは、給水管内の汚れでフィルターが詰まるケースも少なくありません。
掃除や交換によって改善する可能性が高いため、まず確認しておきたい箇所です。

シャワーホースの劣化 ・水漏れ

シャワーホースの劣化 ・水漏れ

シャワーの水圧が弱い場合に、ホースの劣化が原因になっていることがあります。

ホースにひび割れや亀裂が生じたり、水栓とホース・ホースとシャワーヘッドの接続部から水が漏れたりしていると、漏れている分だけ水圧が下がります。
また、長年の使用で、ホースに折れや圧迫されて変形した部分があると、水がスムーズに流れません。その結果、シャワーに勢いがなくなり水圧が弱いと感じることになります。
ホースや接続部に異常がないか、劣化の有無を確認することも大切です。

給湯器の容量不足や故障

給湯器の容量不足や故障

シャワーの水圧が弱い原因として見落とせないのが給湯器です。
チェックポイントは、家族の人数と給湯器の能力が合っているか、また老朽化していないかという点です。

家族の人数に対して給湯器の号数が小さいと、同時に複数の場所でお湯を使った場合、水圧が低下しやすくなります。
また、古くなった給湯器は、部品劣化やセンサー異常で適切な水量を供給できないことがあります。

特に「お湯だけ水圧が弱い」場合は、給湯器の容量不足や故障が原因かもしれません。
使用年数が10年以上経過している場合は、点検を行い、状況によっては買い替えの検討が必要かもしれません。

マンション や集合住宅特有の問題

マンションや集合住宅では、建物の構造や設備自体が原因で水圧が弱くなることがあります。
特に重力給水方式を採用しているマンションでは、高層階に水を押し上げる圧力が不足しやすく、水圧が弱くなりやすい傾向があります。
構造上の問題は、大掛かりな対策になるため、根本的な解決は難しいのが通常です。

マンションの給水ポンプの不具合が原因の場合は、水もお湯も水圧が低くなるなど、通常水圧が安定しません。

共用の設備は個人では触らず、異常を感じたら必ず管理会社や管理組合に連絡することが重要です。

根本的な解決が難しい場合でも、シャワーの水圧だけでも改善したいと考える方は多いでしょう。
その場合は、低水圧用のシャワーヘッドに交換するのがおすすめです。

自分でできる!シャワーの水圧を改善する方法

シャワーの水圧が弱いときに、自分でできる改善方法があります。
ここでは、掃除や調整、シャワーヘッドの工夫など、実践的な対策に加え、集合住宅や賃貸の場合の注意点もご紹介します。

改善方法一覧表

改善方法概要
止水栓や元栓を調整費用がかからない。
ホース・パッキンの交換パッキンやホースの購入費用がかかる。
ホースを取り外して、新しいものに交換する
シャワーヘッドの掃除費用がかからない。シャワーヘッド部分の解体が必要
低水圧用シャワーヘッドの導入購入費用がかかるが、水圧を上げる方法としては手軽
給湯器の設定の見直し費用はかからない。取扱説明書などを確認して見直す
給湯器の交換を検討給湯器の価格は10万~20万円 、高機能給湯器は20万~50万円

それぞれの改善方法を、詳細に解説していきます。

止水栓や元栓を調整する

止水栓や元栓を調整する

シャワーの水圧が弱い場合、止水栓や元栓の開き具合を調整するだけで改善することがあります。
これは戸建て・マンションどちらでも試せる基本的な方法です。

■浴室水栓の止水栓の場所

  •  シャワーの止水栓は、壁から出ている配管と水栓本体の接続部分にあるものが多い
  •  ユニットバスの場合は、水栓下部の浴槽のカバー内部

■元栓の場所

  • 戸建ては、屋外の地面にあるメーターボックス内
  • マンションは、玄関ドア横のパイプスペースの水道メーターの隣
  • アパートなど集合住宅は、敷地内の地面のメーターボックス、塀際などにまとめて設置してある場合も

水量を増やしたいときは、止水栓はマイナスドライバーで、元栓はハンドルを、反時計回り(左回り)に回して「開け」ます。
開きすぎると水量が多くなりすぎるため、少しずつ調整しましょう。

元栓は、建物全体の水圧を調整しているため、シャワーだけでなく、キッチンや洗面台など家中の水圧が低いときに調整しましょう。

無理に力を入れて開け閉めすると、止水栓の部品を傷める恐れがあるため、慎重に行うことがポイントです。

水漏れがある場合は、ホースやパッキンの交換を

水漏れがある場合は、ホースやパッキンの交換を

シャワーホースや接続部からの水漏れは、シャワーの水圧が弱くなるため修理が必要です。

シャワーには、水栓とホース、ホースとシャワーヘッドという2つの接続部があります。
接続部からの水漏れを防ぐためにパッキンが入っていますが、経年劣化でパッキンが堅くなったり破損した場合に、水漏れが発生します。
水栓やシャワーの取扱説明書などで型番を調べ、サイズが合うものを準備して交換しましょう。
パッキンは、ホームセンターなどで100円程度から購入できます。

シャワーホースに劣化や破損がある場合は、水栓やシャワーヘッドに合うホースを確認して準備しましょう。
取り換え作業では、水栓側のナットをモンキーレンチなどで回して外し、シャワーヘッドも外してホースを取り替えます。
水栓やシャワーヘッドと、取り付けネジが合わない場合は、アダプターを使って取り付けも可能です。
シャワーホースはホームセンターやネット通販で1500円~5000円程度で購入できます。

賃貸住宅の場合は、管理会社か大家さんにシャワーホースの不具合を伝えましょう。
勝手に交換して、作業中に水栓の破損などが起こった場合、修理費用を負担しなくてはならない可能性があります。
もし、すでに交換してしまった場合は、古いホースを保管しておき、退去時に戻して原状復旧することを忘れないようにしましょう。

シャワーヘッドやフィルターを掃除・交換する

長らくシャワーヘッドやフィルターの掃除をしていないという場合は、まずは掃除をしてみましょう。
散水板(シャワーヘッドの水が出る穴)が詰まっていると水の勢いが弱まります。
簡単な方法としては、シャワーヘッドを取り外し、クエン酸水(水200mlにクエン酸小さじ1を溶かしたもの)にしばらく浸けて汚れをやわらかくし、歯間ブラシや爪楊枝で細かい穴を丁寧に掃除します。
フィルター(ストレーナ―)も流水で洗い、ゴミを取り除きましょう。
ただし、使い始めから5年以上経っている 場合や、掃除をしても改善しない場合はシャワーヘッドの交換を検討しましょう。

シャワーの勢いが欲しい場合は、「低水圧用シャワーヘッド」に交換がおすすめです。

低水圧用シャワーヘッドを導入する

シャワーの水圧が弱くて不便を感じている場合に、手軽で効果を実感しやすい方法が「低水圧用シャワーヘッド」への交換です。

低水圧用シャワーヘッドは 、水の出る穴を小さくして勢いよく水が出るようにしたり、水に空気を含ませて水量を増やしたりして、水圧を感じられるようになっています。
最新のものでは、マイクロバブルの低水圧用シャワーヘッドも市販されており、洗浄力を高める効果も期待できます。

■選び方のポイント

  • 低水圧用シャワーヘッドであることを確認する
  • 止水機能が必要な場合は機能が備わっているか確認する
  • 今あるシャワーホースに取り付け可能か確認する(アダプターが必要なケースもある)
  • 価格帯は2,000円〜1万円程度で、予算に合わせて選べる

シャワーヘッドの交換だけのため、低水圧に悩むケースがある高層階のマンションにも設置が可能です。
また、賃貸住宅で、自分では給湯器の交換などができない場合にも有効な方法です。

賃貸住宅では、交換前のシャワーヘッドを必ず保管し、退去時には元に戻す「原状回復」をしましょう。

交換は、ホースとヘッドの接続部分のネジを回してヘッドを外し、新しいヘッドに付け替えるだけです。
DIYが苦手な方でも手軽に交換できるのがメリットです。
低水圧用シャワーヘッドは、費用も手頃なため、散水板やフィルターの掃除や止水栓の調整で効果が得られなかった場合におすすめです。

給湯器の設定や使用方法を見直す

給湯器の設定や使用方法を見直す

シャワーの水圧が弱いと感じるときは、給湯器の設定や使い方の見直しで改善することもあります。
「お湯だけ水圧が弱い」という場合は給湯器を確認してみましょう。

■給湯器の確認ポイントと対策

  • 温度設定を上げる:
    設定温度が低すぎるとシャワーの水圧が弱くなる。
    サーモスタット付き混合水栓の場合、お湯と水を混ぜて指定の温度にするため、お湯の温度が低いと混ぜる水の量が少なくなる。
  • 省エネモードを解除する:
    エコモードなど省エネ設定では、お湯の量が制限される場合があるため、湯量が足りなくなる可能性がある
  • 同時使用を控える:
    シャワーと同時にキッチンや洗面台でお湯を使うと湯量が足りなくなり、水圧低下の原因に

賃貸住宅やマンションでは、給湯器が共用設備や大家さんの所有物です。
自分で、設定を変更できない場合は、管理会社や大家さんに相談しましょう。

給湯器を容量アップ・交換する

給湯器を容量アップ・交換する

給湯器の容量不足が原因でシャワーの水圧が弱くなる場合は、容量アップや交換を検討するのも有効です。

戸建てや分譲マンション(給湯器を自ら設置している場合)では、給湯器のサイズが家族の人数に合っているか再確認することも大切です。
家族が増えた場合や、子供の成長によりお湯の量や使い方が変わった場合には、容量不足の可能性もあります。

<家族の人数と給湯器の号数の目安>

家族の人数号数の目安考えられる使い方
1人16号使うときは1か所
2人20号2か所で同時使用
4人24号3か所で同時使用

家族構成や生活スタイルに合わない小さい給湯器を使っていると、同時使用時に水圧が下がりやすくなります。

また、10年以上使った給湯器は内部部品の劣化で性能が落ちてきます。
最新型に交換するメリットは、給湯の安定と省エネ性です。
高機能な省エネの給湯器導入の際には補助金が出るケースもあるため、交換する場合は確認してみましょう。

マンション・集合住宅・賃貸での給湯器交換

給湯器の交換は、マンションでは管理組合の承認が必要なケースが多いでしょう。
 また、賃貸では基本的に管理会社や大家さんが給湯器の交換などを決定します。そのため、自分では交換できませんが、管理側へ報告や相談をすることも大切です。

自分で解決できないときに相談すべきケース

できるだけ早く快適なシャワーを使いたいと思っても、自分では改善できないこともあります。
その場合は、専門の水道業者に修理を依頼することも検討しましょう。

自分での解決が難しい場合は水道業者に相談を

以下の場合は、水道業者に相談し速やかに修理を進めましょう。

  • 忙しくて、原因探しや修理をする時間がない
  • DIYに慣れておらず、原因の見極めや修理などの対処に自信がない
  • 止水栓が堅くて回らず、調整ができない
  • 原因がわからない

なお、給湯器自体の修理が必要な不具合の場合は、購入店かメーカーに連絡が必要です。
そのまま使い続けると、給湯器を痛める恐れがあります。早めに連絡しましょう。

給水管の破損や水漏れが疑われる場合

シャワーを使っている最中に急に水圧が弱くなり、その後水圧が戻らないといったケースでは、給水管の破損も考えられます。

ホースのひび割れや接続部からの水漏れは目視で確認できますが、壁の中や床下、など見えない部分で給水管に不具合が起こるケースもあります。

■見えない所の水漏れチェック方法

  • 家中の蛇口をすべて閉めた状態で水道メーターが動いている場合はどこかで水漏れが起こっている
見えない所の水漏れチェック方法

給水管の水漏れは自分で特定するのが難しく、放置すると建物の劣化や高額な水道代につながります。
早めに水道業者へ調査を依頼しましょう。

賃貸住宅で漏水かもしれないと思った場合は、至急管理会社に連絡が必要です。
また、マンションや集合住宅では階下に被害が及ぶ可能性があります、管理会社や管理組合に連絡して早めの対応をしてもらいましょう。

業者に依頼する場合の費用相場

シャワーの水圧が弱い状態で、自分で修理や改善ができない場合は、水道業者に依頼するのが早い解決方法です。
気になるのは費用ですが、作業内容により異なります。以下は一般的な作業費用の目安です。

簡単な水圧調査や修理作業費用の相場
ストレーナー清掃6,000円~8,000円前後
簡易的な水圧調査5,000円〜8,000円前後
パッキン交換(シャワーホース・偏心管)3,000円~6,000円前後
シャワーホース交換7,000円~10,000円前後
シャワーフック交換4,000円~7,000円前後

※地域や業者、依頼時間帯により、出張料、部品代、緊急料金などがかかります。
問い合わせ時に、修理費用や条件などをざっくり聞いておき、現地で作業前に見積もりをしてもらいましょう。
見積もりに納得できたら、修理を依頼するのが一般的な流れです。

極端に安すぎる、または高すぎる業者や説明が曖昧でやってみないと分からないと言うような業者は注意が必要です。

快適なシャワータイムを取り戻すために

シャワーの水圧が弱い原因は、浴室の水栓の止水栓の調整不足や、給湯器の容量不足・故障などさまざまな理由が考えられます。
まずは、シャワーヘッドの掃除、止水栓の調整など、自分でできることから試してみましょう。

自分で試しても水圧が戻らない場合や原因がわからない場合は、無理をせずに水道業者へ相談するのが解決への近道です。
プロの経験と知識で原因を正確に見極めて対処してもらえます。

シャワーの水圧で悩んだときは、専門家に相談することも検討し、快適な浴室環境と爽快なシャワータイムを取り戻しましょう。


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