【賃貸でも安心】蛇口ポタポタを直す部品交換方法と修理費用の負担について

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【賃貸でも安心】蛇口ポタポタを直す部品交換方法と修理費用の負担について

【賃貸でも安心】蛇口ポタポタを直す部品交換方法と修理費用の負担について

「水のトラブルは怖いですか?」、この質問に対し、多くの方は大なり小なり怖さを感じているのではないでしょうか?怖いと感じる要因の一つには「自分で直せない」「何をしたら良いか分からない」という点が含まれていると思います。
それでは水道屋さんにこの質問をした時に、同じ様に怖いと感じていると思いますか?思わないですよね、水のトラブルが起きても自分で直せる訳ですから。
この様に「何かが起こっても自分で直せる、対処できる」という精神状態はとても安心感があります。
これは賃貸物件に住んでいても同じです。「対処ができる」「対処の仕方を知っている」ということは安心感につながる訳です

しかし、賃貸物件で蛇口の水漏れが起きた場合、自分で修理しても良いのでしょうか?この点について、ちゃんと理解しておかないと水のトラブルとは別のトラブルに巻き込まれる恐れもあります
今回は賃貸蛇口の水漏れに関して、賃貸だからこそ注意しなければいけないことや自分で行える修理方法、また修理費用の負担についても解説して行きます。

賃貸の蛇口ポタポタ

賃貸蛇口の水漏れを自分で直す時に注意すること

賃貸の場合でも、蛇口の水漏れは自分で修理した方が良いですか?
子レンジャー
子レンジャー
親レンジャー
親レンジャー
それぞれの賃貸物件で交わされている契約で決められているので、契約に沿って対応をする事ことが一番重要です。

賃貸蛇口の水漏れを自分で直す時に「知っておかなければいけないこと」や「注意すること」が大きく4つあるので見て行きましょう。

・蛇口の持ち主は大家さん
・水漏れの修理は賃貸借契約書を確認
・管理会社に連絡する
・自分で修理する場合のリスクも知っておく

どれも重要なポイントなので詳しく解説して行きます。

蛇口の持ち主は大家さん

賃貸物件の場合、その部屋の持ち主は大家さんです。もちろん備えつけられている蛇口も大家さんの持ち物です
しかし、賃貸物件は居住年数が長くなれば長くなる程、この辺りの意識が薄くなりやすいものです。
毎日使っていると蛇口を自分の物のように錯覚してしまうことがあります。
また、賃貸は毎月、賃料を払っていますが、このお金を払っているということも居住年数が長くなると都合よく解釈して、自分の物と思ってしまうこともあるようです。
しかし、これは間違いです。
長年住んでいて長年賃料を払っているからといって自分の持ち物になる訳ではありませんので、この点はしっかりと理解しておきましょう。

蛇口を無断で修理するということは、他人の物に勝手に手を加えるということになります。これは、してはいけないことですよね。
しかし、「壊す訳じゃなく直すんだから言わなくても良いでしょ?」と思いませんか?一理ある様に思えますが、答えはNOです。
何故かと言うと、ここのポイントは「直してはいけない」ことではなく「無断で直してはいけない」ことだからです。
要は大家さんの了承を得れれば自分で直してもOKということです

蛇口の水漏れが起きた時、「蛇口の持ち主は大家さん」という大原則を忘れないようにしましょう。ただし、蛇口を通して使われる「水」は大家さんのものではありません。
「水」は水道の契約をしている借主のものです。蛇口の水漏れを悠長に構えていると、後になって高額の水道料金を請求されることもありますので、ご注意ください。

水漏れの修理は賃貸借契約書を確認

水漏れ修理の前に賃貸借契約書を確認

賃貸の物件は住む時に賃貸借契約書が交わされます。
この賃貸借契約書は貸主と借主、双方に同じ内容のものが渡されます。
賃貸借契約書には様々な取り決め事が記載されていますが、住宅で起きたトラブルの対処についても基本的に記載されています。

尚、トラブルが起きた場合、基本的には管理会社へ連絡する様、記載されていることが多いようです。しかし、賃貸契約の内容は物件によって様々で、中には「パッキン等、消耗品の劣化は借主の負担で修理をする」という特約が付いている物件もあるようです。
なので、蛇口の水漏れが起きた時には一度、「賃貸借契約書を確認」するようにしましょう

管理会社に連絡する

賃貸で水漏れを見つけたら管理会社へ連絡

賃貸の物件に住んでいる場合、蛇口の水漏れが起きたら管理会社に連絡するようにしましょう。どのような対応になるにしても、物件の管理をしている管理会社への連絡は必須です。
管理会社に連絡した際は、水漏れの症状を具体的に説明するようにしましょう。

ポイントをまとめましたので以下をご覧ください。

水漏れが起きた時に管理会社に伝えること

内容伝達例
水漏れしている場所を伝える(場所)キッチンの蛇口、洗面所の蛇口等
どこから水漏れしているかを伝える(箇所)蛇口の先端、蛇口の根元、蛇口のハンドル下等
水漏れの量を伝える(量)ポタポタ漏れ、大量の漏れ等

例:キッチン蛇口の先端からポタポタ水漏れする、洗面所蛇口のハンドル下から水がダラダラ垂れて来る、お風呂の蛇口のシャワーから水が止まらない等

また、今後どうしたら良いかも聞きましょう

内容対処例
今後どうしたら良いかを聞く・管理会社が水道業者を手配
・自分で水道業者を手配(修理代は大家さん持ち)
・自分で水道業者を手配(修理代も自分持ち)
一時止水の仕方を聞く止水栓を閉める、元栓を閉める等

「どうしたら良いか」を聞いた時に今後の流れが決定します。

対処例ごとに見て行きましょう。

①管理会社が水道業者を手配
最もオーソドックスなパターンです。
管理会社が水道業者を手配するので、借主は水道業者からの連絡を待ちます。
連絡があったら訪問日時を決め、水道業者が来て修理をします。
この時に借主の費用負担はありません。  

②自分で水道業者を手配(修理代は大家さん持ち)
管理会社が無く、大家さんと契約している場合にあるケースです。
大家さんから、水道業者の手配と修理を依頼されるので業者に連絡し、日程を決め、水道業者が来て修理するまでの対応をします。
この場合、修理費用は大家さんが払ってくれます。  

③自分で水道業者を手配(修理代も自分持ち)
これは契約で「修理は借主負担」と決まっているケースです。
全ての修理ということはありませんが、先程もご紹介した「消耗品の劣化による水漏れ」などは対象になるようです。
水道業者の手配も修理費用の支払いも借主負担となります。
このケースの場合、自分で修理をしても良いのかを管理会社に確認することによって、DIYで修理出来る可能性があります。
DIYで修理できれば費用は部品代だけなので、一番お得です。

自分で修理する場合は管理会社、大家さんの許可が必要です。管理会社、大家さんのOKがないのに自分で修理をしてはいけません。

尚、③の内容の時、業者の手配は管理会社が行い、修理代の支払いは借主というケースもある様です。

自分で修理する場合のリスクも知っておく

水漏れの修理は多かれ少なかれ必ずリスクがあります。
そのリスクとは、作業後に余計に悪くしてしまう(壊してしまう)ことです。

蛇口は同じ型番の物でも、新品の蛇口と10年20年使用している蛇口では作業のリスクが大きく変わります。
新品の蛇口は固着することもなく、蛇口自体も耐久性がある為、部品の交換手順さえ知っていれば特に問題なくスムーズに交換できるでしょう。
しかし、新品の蛇口、新しい蛇口は基本的に故障をしません、部品交換をする必要があるのはいつも使用年数の経った古い蛇口です。

蛇口は古くなると各所で固着したり耐久性が弱くなったりします
固着すると工具をセットして動かそうとしても「動かない」という現象が起こります。
ここでポイントになるのは「力の入れ具合」です
何でもかんでも力を入れれば良いというものではありません。
年数が経っている蛇口は耐久力が弱くなっているので、耐久力以上の力が本来、力の加わらない場所に加わるとひび割れたり破損したりすることがあります。
力を入れれば入れるほど正しいポイント以外に力が加わることがあるのです、例えば工具を斜めに動かしていたり、支えているはずの反対の手が支えるのではなく押してしまったいたり、という感じです。
そうして蛇口がひび割れや破損した場合、蛇口本体の交換が必要になります。

修理費用を抑える為に自分で部品交換をしようとしたのに、蛇口本体の交換が必要になってしまっては元も子もありません。
もちろんこの場合の本体交換費用は借主の負担となります

水漏れの修理は古い蛇口に対して行なわれるので、固着により力を入れ過ぎると、耐久力の低下により、ひび割れや破損を起こすリスクがあるということを知っておきましょう。

ちょっと力を入れても動かない場合は無理をせず、DIYでの修理をあきらめることもリスク回避の一つです。

賃貸の蛇口水漏れを自分で直す場合におすすめの蛇口は?

自分で直しやすい蛇口

賃貸蛇口の水漏れ修理を行う場合、自分で直すのにおすすめの蛇口は「ハンドル水栓」です
理由は蛇口の構造が単純で作業が簡単だからです。

一方、おすすめしない蛇口は「シングルレバー混合水栓」と「サーモスタット混合水栓」です。
これらの混合水栓は構造が複雑で作業も比較的に難しいことと、交換部品の準備が大変だからです。
ハンドル水栓の部品は汎用品なので、サイズさえ合っていればどのメーカーの物でも取り付け可能です
しかし、シングルレバー混合水栓のメイン部品である「水栓カートリッジ」やサーモスタット混合水栓の「開閉バルブユニット」は互換性が無く、対象の水栓に合う部品を探し出さなければなりません。
似たような部品も多いので見つけるのに苦労するでしょう。
特に賃貸の場合は取扱説明書が無いことも多く、設置されている蛇口の型番の特定が難しいこともあります。

後はリスクの面です。
ハンドル水栓の部品交換に失敗して蛇口本体の交換が必要になるケースはほとんどありませんが、シングルレバー混合水栓やサーモスタット混合水栓の部品交換に失敗して蛇口本体の交換が必要になるケースは時々あります。
持ち家の場合は部品交換時に蛇口を壊してしまい、蛇口本体の交換が必要になったとしても自分の家の蛇口が新品になったと思えば納得できるでしょう。
しかし、賃貸で蛇口本体交換になってしまった場合は痛い出費になるだけでなく、その蛇口は自分の物では無いということになります。
もちろんその蛇口は引越しをする時に持ち出すこともできません。
なぜなら自分が壊してしまっているからです。
要は他人の家の蛇口を自分のお金で交換したようなものです、とても損した気分になりますよね。

これらを踏まえて総合的に判断すると、自分で行う賃貸物件の蛇口水漏れ修理はハンドル水栓がおすすめで、シングルレバー混合水栓やサーモスタット混合水栓は避けた方が良いということになります。

これで安心!水漏れ症状別、蛇口水漏れ修理方法をご紹介

症状別の蛇口の水漏れ修理方法

ハンドル水栓の水漏れ修理方法をご紹介して行きます。まずは水漏れ症状ごとの修理方法と修理に必要な部品、工具を見て行きましょう。

ハンドル水栓水漏れ症状修理方法必要な部品、工具
吐水口の先端から水漏れケレップ交換ケレップ、±ドライバー、モンキーレンチかウォーターポンププライヤー、ラジオペンチかピンセット
ハンドル下から水漏れ三角パッキン交換三角パッキン、±ドライバー、モンキーレンチかウォーターポンププライヤー
スパウト根元から水漏れUパッキン交換Uパッキン、-ドライバー、モンキーレンチ

それでは各部品の交換修理方法を解説して行きます。

■ケレップ、三角パッキン交換方法

1.止水栓を閉める
止水栓に-ドライバーを差し込み、時計回りに回して止水をします。
止水栓が無い場合は元栓(水道メーター横にあるバルブ)を時計回りに回して止水します。  

2.カラーキャップを外し、ハンドル固定ネジとハンドルを取り外す
カラーキャップの隙間に-ドライバー差し込んで取り外し、ハンドル固定ネジは+ドライバーを反時計回りに回して取り外します。
ネジを取ったらハンドルを上に引き抜けば取り外せます。  

3.カバーナットを取り外す
モンキーレンチを反時計回りに回してカバーナットを取り外します。
円形のカバーナット(周りがギザギザになっているもの)の場合はウォーターポンププライヤーで外します。
※三角パッキンの交換はここで行います。三角パッキンの下に-ドライバーを差し込んで取り外し、新しい三角パッキンを取り付けます。→手順6に進みます  

4.スピンドルを取り外す
スピンドルにハンドルを被せて反時計回りに回し、スピンドルを取り外します。
まれにお湯専用の蛇口は逆回転のものもあります。  

5.ケレップを交換する
スピンドルを取り外すとケレップが出て来ます。
ケレップは蛇口本体内に残っている場合とスピンドルに付いている場合があります。
蛇口本体内に残っている場合はラジオペンチかピンセットで取り出しましょう。スピンドルに付いている場合はウォーターポンププライヤーでつまんで取り外しましょう。
取り外したら新しいケレップを取り付けます。
※中にはスピンドルとケレップが一体型の物もあります。このタイプはケレップのみの交換が出来ないのでスピンドル、ケレップ一式の交換が必要になります。  

6.逆の手順で戻して行く
取り外した手順と逆の手順で取り付けて行きます。  

7.最終チェックをする
水の出し止めを行い、水漏れが直っているかの確認を行います。

直らない場合は水道業者に依頼しましょう。

■Uパッキン交換方法

1.スパウトのカバーナットを緩めてスパウトを取り外す
モンキーレンチを反時計回りに回してカバーナットを緩めます。
カバーナットが緩んだら、スパウトを引き抜けば取り外せます。  

2.Uパッキンを交換する
スパウトを取り外すとUパッキンが出て来ます。
Uパッキンは蛇口本体内に残っている場合とスパウトに付いている場合があります。
ラジオペンチかピンセットで取り出しましょう。
取り外したらUパッキンを取り付けます。
Uパッキンの取り付けは向きに気を付けましょう、Uパッキンは切れ目がある方を上に向けて取り付けます。  

3.スパウトを取り付ける
スパウトを蛇口本体に差し込み、モンキーレンチを時計回りに回してカバーナットを締めます。  

4.最終チェックをする
水を出してスパウトを左右に動かし、水漏れが直っているかの確認を行います。
直らない場合は水道業者に依頼しましょう。

修理費用は誰の負担になるの?

賃貸の修理費用は誰の負担?

修理費用は、多くの場合が持ち主である大家さんの負担となります。
ただし、契約で取り決めがされているので入居者の負担になるケースもあります。ここで気を付けなければいけないのは「大家さんが払ってくれるだろうと思い込み、管理会社や大家さんに無連絡で水道業者を呼んで修理をすること」です
管理会社や大家さんに無断で修理をした場合、請求をしても払ってもらえないケースがあります。この場合、非があるのは借主です。
勝手な思い込みで修理をすすめるとトラブルになることがありますのでご注意ください

まとめ

賃貸蛇口で水漏れが起きても自分で勝手に修理をしてはいけません、自分で修理する場合は事前に管理会社かオーナーに許可を得る必要があります。
また、自分で修理をする場合はハンドル水栓がおすすめです。
シングルレバー混合水栓やサーモスタット混合水栓などは部品の準備や作業が難しいので、水道業者に任せた方が良いでしょう。


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